She vs See

2005/3/25

早口ことばです。

She sells seashells by the seashore.

The shells she sells are seashells I'm sure.

She とseaの区別はすぐにできるようになります。
1500人以上の大学生にShe とseaを区別して発音してもらいました。
指導しないでできている学生は50人から100人の間です。つまり少なくても1400人はできていなかったのです。 息と口の形を指導すると、ほとんどの人が1分以内にできるようになりました。ただし、 早口で言えるようになるためには1−2週間ぐらいの練習が必要です。

このことから、あなたもまず出来ていないと疑うところからはじめたほうが良いでしょう。

『英語耳』「特別講義」のページにこの早口言葉を収録
(非常にゆっくり)
(ゆっくり)
(普通)
の3種類のスピードを録音しました(付属CD)。

非常にゆっくり、からはじめて、だんだん口が回るようにしてください。 すでに発音できる人も、「非常にゆっくり」版は筋肉(肺、口、舌)の訓練になるので、 トレイニングに使ってください。

 

CDのPractice 1の[s]音最後に[sa][si][su][se][so]を入れました。日本語の「シ」は[ i]の音です。 [si]の音は日本語にはありません。 この日本語に無い[si]の音の練習でした。下の練習は右側が[si][se]などの音ですが、[si]が絶対に[ i]にならないでくださいね。

練習 27  左は[](sh)、右は[s]
sheet-seat
shine-sign
shed-said
sheep-seep
shell-sell
shift-sift
shy-sigh
ship-sip

 

CD収録音 Track 06 S/Sh (MP3)

『英語耳』 Practice 4  Track6
[s], []短く
[
s], []のばす
[
s], see, [], she
see, she
seashell, seashore

 

she とseeの発音の区別に関して、掲示板でgood questionがありましたので紹介します。

No.2562

投稿日 : 2003/08/22(Fri) 15:50
投稿者 かおり
URL
タイトル shとsの発音時の舌の位置の違いについて
発音バイエルの中で、
《seeとsheの発音方法の違いは舌の先の位置です》とあり、
その中で《sheでは舌はseeと同じ水平を保ち、
5mmほどseeの位置よりも 持ち上げる》
となっているのですが、水平を保ち舌を持ち上げると少し舌が後ろに
ずれます。

そして舌が水平のまま次のi:の音は出しづらく、seeとあまり変化が
つきません。

shは、(し)の音と同じという記述もあったので混乱しています。

私が、(し)の発音をする時は、舌の1/5位のところで摩擦音を出し、
舌の先は、歯につかないように垂れ下げています。
舌は水平ではありませんが摩擦音は出しやすいのです。

以前人づてで、
shの音は、汽車のシュッシュッポッポのシュだよ(口は、う の形に近い)
と教わった事があり、その後そのように発音していたのですが
これは発音的には間違いなのでしょうか?

shの時の口の形も教えて頂きたいのですが…
宜しくお願いいたします。

 

No.2571

投稿日 : 2003/08/24(Sun) 17:03
投稿者
URL
タイトル Re: shとsの発音時の舌の位置の違いについて
こんにちは、かおりさん。英語を教えているときにsheとseeはよく注意
する発音です。教えるときは顔を見て相手の口を見て、こちらの口をみ
させて教えるので、文字でお伝えするのは大変下手ですが、しばらく誰
からもレスがないので、書き込みます。これがレスの呼び水になればい
いんですけど・・・。
> 発音バイエルの中で、
> 《seeとsheの発音方法の違いは舌の先の位置です》とあり、
> その中で《sheでは舌はseeと同じ水平を保ち、
> 5mmほどseeの位置よりも 持ち上げる》
> となっているのですが、水平を保ち舌を持ち上げると少し舌が後
ろに
> ずれます。
shと発音しようと思うと舌は少し後ろにずれますが、shのあとにeが来
てsheとなるとバイエルの通り「・上の歯の歯茎の付け根、口の天井と歯
茎の交わるところ。・舌の先は、歯茎の付け根から3mmほど離す。・
舌はseeと同じ水平を保ち5mmほどseeの位置よりも持ち上げる」とい
うところになると思います。ちなみにかおりさんの舌の位置のようにsh
eを発音してみると、sheと聞こえないことはないのですが、少し音が口
奥に籠もる感じになるような気がします。
(最新の上記の記述はこのやりとりを反映して変えてあります。松澤)
> そして舌が水平のまま次のi:の音は出しづらく、
>seeとあまり変化が
> つきません。
舌の位置ばかりに気を取られてしまわれているようなので、口の形は
どうでしょうか?seeの唇は一文字(横に伸びた形)に近く、sheは少し
両頬が中にはいり、つまり口は「しゅ」という音を出す時の途中の形で
はないでしょうか?
> shは、(し)の音と同じという記述もあったので
>混乱しています。
> 私が、(し)の発音をする時は、舌の1/5位のと
>ころで摩擦音を出し、
> 舌の先は、歯につかないように垂れ下げています。
> 舌は水平ではありませんが摩擦音は出しやすいのです。
多分、この発音でもseeとは明らかに違う音になっているとは思います
。通常、sheが主語として文頭に来る場合、次に来る動詞の方にストレ
スがあるから、代名詞は弱く、速く発音するものなので、かおりさんの
やり方でsheを発音すると遅くなりませんか?

> 以前人づてで、
> shの音は、汽車のシュッシュッポッポのシュだよ
>(口は、う の形に近い)
> と教わった事があり、その後そのように発音して
>いたのですが
> これは発音的には間違いなのでしょうか?
例えばshe wants....となるとかなりシュポッポに近いし、She is...
となるとちょっとシュとは違う。日本語でシャ、シュ、ショとサ、ス、
ソとを間違える人はいませんよね。「釈迦」と「坂」は明らかに違う。
でも発音でsheやshipにあたるカタカナがありません。シップと書けば
、「湿布」みたいな発音になり、シィップとすればsip(啜る)になりま
す。何か、近い感じ・・・というとシュッポッポのシュといわれたので
はないでしょうか?シュの感じを残しながらィを発音する。

ご参考になるかどうか分かりませんが、sheだけを取り出すよりも、sh
eを含む文章をいくつか見つけて発音してみてはどうでしょう?Elvis C
ostelloの“She”(映画「ノッティングヒルの恋人」のメインテーマ曲
となっていました)は、沢山sheが出てきます。ご参考までに。

かおりさんの疑問のようにSから5mm持ち上げようとすると、確かに舌が同時に奥に移動しますね。 したがってSから斜め後ろに5mm持ち上げるが正しいのですね。

Shの音を出す口の形は2種類が可能です。
1) うの形に近く、くちびるをまるくすぼめる。
2) Sと同様に唇は水平に広くしたまま、舌を上に(上斜め後方に持ち上げる)

どちらもShの音は、口の天井と舌のどちらもやわらかい肉の狭い間に息を通してその摩擦で出る音です。
1) 「う」の形にした場合は、まるめた舌の横と唇の横に摩擦した息が作る音です。
2) Sの形のまま舌をあげた場合は舌の上と口の天井と息が摩擦する音です。

これに対してSの音は歯に息を摩擦させて出します。歯です。またSHは舌の上側のひろい面積で口の 天井との間の隙間を作って、そこで空気の摩擦音を出します。私の場合は上記2)の方法です。この方が大きな音が 出せます。方法は個人差があると考えられます。大きな音がでるように工夫してください。

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