2005/4/2
下の図は日本語「あいうえお」の声道モデルです。出典は1942年の「千葉・梶山先生の母音論」です。 モデルは円筒形だと思ってください。
下図では左が「i:(い)」、右が「(あ)」です。「い」ではピンクの楕円 部分の体積が小さくて、黄色の部分の体積が大、「あ」ではピンクの部分の体積が大きくて、 黄色の部分の体積が小さくなっています。ピンクと黄色の部分の声道断面積の組み合わせで 音声の共鳴周波数が変化します。同時に音質も変わります。
日本語「あいうえお」の声道模型は、静岡科学館「る・く・る」で実際に展示してあって、 音を出すこともできます。
静岡科学館「る・く・る」>館内を見てみよう>■名前からえらぶ>発声のしくみ(9F)> 【てんじぶつ】のひみつ>3つのVIDEOの説明を見てください。
では、次に英語の母音の説明を続けます。必要に応じて声道モデルを使って説明する予定です。
何ページか前に「 [i: い i え e] の順に舌が上から下にさがっていきます。」と書きました。上の声道モデルの「い」と「え」を見てください。「い」の唇は少し開いています。これは唇を横にひっぱって隙間を開けます。舌は口の天井にうんと近づけるので空間が狭くなります。上の[i:]の口の横の図を見てください。声道モデルの「い」よりもピンクの部分が狭くなります。
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