スペルが C G の発音 |
スペルCにはKの発音とSの発音があります。
スペルGにはGの発音とdzの発音があります。
練習 3 スペルCの発音 |
ca, ci, cu,
ce, co カ、シ、ク、セ、コ |
どの場合がKでどの場合がSになるんですか。
なにか簡単に覚える方法がありますか。
合理的な(ロジカルな)発音のルールがあります。「物理的に楽な方法で発音する。」という ルールです。
というと?
英語は日本語よりも舌の位置を大きく移動させて発音します。舌を前後にあまりにも頻繁に 動かすと疲れてしまいます。できるだけ、前後の移動を省略できる発音を選択します。これが 最も重要な発音のルールです。
1 KとGは舌の奥を口の天井に付けます。舌は口の奥の位置にあります。
2 母音のUとOは舌が口の奥の位置で発音します。
3 母音のIとEは舌が口の前に位置します。
4 母音のAは舌が口の中間に位置します。(前後の中央)
5 Sの音は舌が前方に位置します。
ca, ci, cu, ce, coの発音は、上の5つのうちの舌の移動が楽な(最小になる)発音を するために、カシクセコと発音します。舌の位置が奥にある子音Kと舌の位置が奥にある母音 UとOを組み合わせます。cuはKu、coはKoになります。
舌の位置が前にある子音母音の組み合わせで、ciはSi、ceはSeと発音します。
例: city, center, cook, coin
Ki、Ke、Su、Soは舌が前後に大きく動くために疲れるので、なるべく
使わないようにしたい発音です。疲れるけれども、舌の動きが大きいので、明快で聞き取り
やすい音です。
Ki、Ke、Su、Soの発音は、舌をはっきりと移動させて発音を練習してください。そういう
ふうにしてして発音してあげると、聞き返されることは無くなると思います。
例: keep, kept, soon, so
Aは舌が前後の中央で下方に位置します。cにはKの発音を割り当てます。
例: cat, cut
練習 4 スペルGの発音 |
ga, gi, gu,
ge, go ガ、ヂ、グ、ジェ、ゴ |
どうして、ガギグゲゴと発音しないの?
あーそーか、Cと同じルールですか。
すばらしい。その通りです。「舌が前にある子音」+「母音」の組み合わせの場合、 gi、ge、ヂ i、ジェ eと発音します。
「舌がうしろにくる子音」+「母音」の場合はguグ、goゴとなります。
Aはgaガとします。
残念ながらGの発音ルールはCのようにきっちりとしていません。
特にgeはとgeゲがごちゃごちゃに使われているため、単語ごとに覚えてください。
なんでー?
Gは有声子音のために声帯がすでにふるえています。声帯をふるわせたまま次の母音 (声帯がふるえる)を発音します。ギgiとかゲgeと発音してもそれほど発音の変かは 大きくありません。
Gに比べて、Cの場合、例えばCIでは、Cが無声で、Iが有声です。無声から有声に声帯 (の振動)を立ち上げることはエネルギーが必要です。このために、無声子音から母音への 舌の動きはあまり前後に大きく動かしてばかりいると大変疲れるために、英語ではなるべく 避けようとします。
まとめ
ca ci cu ce coとga gi gu ge goで子音から母音への舌の動きを体験してもらいました。
この「発音教則本」は舌の動き、息の流れ、口の筋肉の使い方を強く感じながら練習できる
ように考えてあります。
舌の動き、息の流れ、口の筋肉の感じをつかみマスターすることが
リスニング100%聞き取れる状態になるために必要です。すべての英単語に対して、きちんと
全部の舌の動き、息の流れ、口の筋肉を使いこなすためには、相当な体育会系統の運動
トレイニングが必要です。
Parrto'sLawのStep2の会話を100回聞き終わり、発音を真似できるようになる頃には、 きちんと全部の舌の動き、息の流れ、口の筋肉の使い方がマスターできると思います。
ひととおりマスターできると、Native Speakerの会話が舌の動きで感じられるようになり、 聞きたくなくても、100%全部聞き取れてしまいます。