複数形のS 三単現のS |
無声子音と有声子音がなんとなく解かってきたところで、複数形/動詞三単現のSを復習します。
無声子音と有声子音が発音できるようになるとこのSの発音がS(ス)なのかZ(ズ)なのか、無意識に自然にできるようになります。
そのコツをここでつかんでください。
K, S, G, Zを無声子音と有声子音に分けてください。
KとSが無声、GとZが有声でしょう。
そうそう、有声と無声の区別がつくようになると、複数形/動詞三単現のSの発音がS(ス)なのかZ(ズ) なのか自然に出きるようになります。
どういうこと?
語尾につくSはその前の音が有声ならば有声のZの音、無声ならばSの音になります。なぜでしょう?
うーーん?
★★英語の発音の重要なルール
★1 声帯はなるべくふるわせない。
★2 いちどふるわせた声帯は振動を継続する。
なぜでしょうか?
発音の物理的な効率が良いからです。発音のエネルギーが少なくて済みます。(要するに、楽な発音方法です。)
英語は子音中心の発音です。子音中心の発音言語はものすごく息を使います。疲れないように、何百年かをかけてたどり着いた発音ルールです。
英語は子音と母音をはっきり分けて発音します。無声子音がいくつも続きます。このために英語は一つの単語の発音の中でも、頻繁に声帯のオン・オフを行います。
正直言って、この声帯をオン・オフしていると発音だけで疲れます。
英語の発音はこの2つのルールで全て説明がつきます。
(2つの単語のつながり方など。リダクションとか連音とかいろいろありますが。)
「うそだー。」と思う方は、例外をお送りください。
論理的な説明のチャレンジを受けたいと思います。
ちょっと脱線しましたが、Sの発音の練習をしましょう。
練習9 |
★1 無声子音+S books cups ★2 有声子音+Z dogs cabs fools ★2 母音+Z zoos ★例外 S+IZ buses kisses |
無声子音をまず覚えてください。以下の7個です。
f k p sh t th tch
もう気がつきましたね。この無声子音の後ろに付くSは無声になります。
★1の声帯はなるべく震わせない。ルールに従います。
声帯をふるわせている音の後ろのSは有声のZの発音になるのですね。
そのとおりです。実にロジカルでしょ。
楽に発音できる。疲れない発音方法が例外無く徹底されています。
有声の子音は以下の12個です。
b d g l m n ng r th(ズ) v w y
このSは名詞の複数形と動詞の3人称・単数・現在形につきます。
busはどうしてbuses(バシーズ)になるの?
英語は同じ子音を続けて発音しません。
SもSSもスー。ZもZZもズーと言う発音になってしまいます。。
聞いて区別ができないので、SSの間にEを入れて、バシーズと発音します。
そうすると、耳で聞いて単数形と区別できるようになりました。
このSの発音の区別も発音練習の回数を重ねて、無声子音が自然に肩の力をぬいて発音できるようにしてください。すると自然にできるようになります。
無声音の後ろでは、Sも無声音で発音します。
無声音の発音が完成に近づくと、意識しなくても無声音の後では
Sの音は無声で発音するようになります。