た T

★Tは破裂音です。調音点は歯茎です。

舌の先を上の歯茎に押しつけて、舌で息をせきとめると同時に、勢いよく舌を離して、息をTの大きな 音を出して吐き出します。この時に絶対に声帯は震わせないでください。
破裂音は、息を口のどこでせき止めるかによって音の種類が決まります。
破裂音はひといきで一度だけしか発音できません。なぜでしょうか。ためた息をぶわっと吐き出す 時に出る音だからです。
連続して発音することはできません。

練習 10
test テスト
tea ten
two talk town

TESTと発音してみてください。語尾のSTは子音が連続した(2重子音)英語に良く出てくる特徴的な 発音です。十分練習してください。
「テスト」をカタカナ式発音で発音してください。tesutoになっていますか。uとoの音がくっついて いますよね。testを発音してください。stでは声帯をふるわさないで、発音できるようになりましたか。

次にteの発音です。これもseの発音の原理を思い出してください。
sを発音してからeの発音を付けるのでしたよね。teもtを発音してからeを発音します。
ただし、eがtに遅れる感覚はほとんどありません。
eとiは舌が口の前方に位置します。tも舌が前方に位置するために移動距離が少ないからです。 (前舌子音tと前舌母音eまたはiの組み合わせ。)

★Teaとtenは前舌子音tと前舌母音eまたはiの組み合わせの練習です。

★twoは前舌子音tと後舌母音u:の組み合わせです。
この組み合わせの方が子音と母音を分離して発音する感覚がつかみやすいと思います。

tを発音してから舌を奥に持ってゆき、u:と発音します。
tは練習のためにものすごく強く息をはきだしましょう。

talkとtownも同様にtを発音してから舌を口の奥に移動させて、次に続く母音を発音します。 はじめは練習のためにtと母音の時間間隔をあけてください。
だんだんと間隔を縮めてゆきます。tを強く発音する習慣をしっかりとつけましょう。

★英語には日本語の「ツ」の発音が無いために、英米人は日本語の「ツ」を初めのうちは発音できません。

え、うそー。

意外でしょ。
英語にはtとuをブレンドさせた「ツ」の発音がありません。
英米人がいたら「ツ」やってもらってください。
笑えますが、笑っては行けません。何事も研究です。
(あなただって、ShとSを混同して発音しているのを笑われているかもしれませんよ。)