,   (SH sion )

 

 

 

(sh)と3(ジ)は摩擦音です。 調音点は、硬口蓋です。つまり口の天井の上の歯茎に近いところです。
は無声子音で、3は有声子音です。 2つはペアになっています。

(sh)の発音で、 とても重要なことがあります。
Sとをはっきり区別することです。
日本人は、相当に英語が出来る人でもseaとsheの発音の区別の程度が
小さいのです。

練習 25  左はS、右は (sh)
see  she
sit   shit

 

(sh)はネコとか犬を追うときの 「しっしっ」という音です。

seeとsheの発音方法の違いは、舌の先の位置です。
seeでは、舌の先は次のように位置します。
・上の前歯の内側
・歯の上下中央よりも先端(下端寄り)
・舌は歯に触れた位置から3mmくらい離す。
・息だけを鋭く吐き出して歯と舌の間で息を摩擦させてsssssという音を出す。
・息は、上の歯の内側を上から下に向かって摩擦する。
・次に母音のi:を発音する。

sheでは、舌の先は
・上の歯の歯茎の付け根、口の天井と歯茎の交わるところ。
・舌の先は、歯茎の付け根から3mmほど離す。
・舌はseeと同じ水平を保ち5mmほどseeの位置よりも(斜め後ろに)持ち上げる。
・息は、舌と口蓋(口の天井)のわずかな隙間を通り、口蓋を摩擦する。
・音は、歯茎の付け根の口蓋を息が口の中から歯の付け根の方向に
 摩擦する音。

seeとsheは全く違う音です。はっきりと違いが出るまでしっかり練習してください。
RとLの区別よりも、通じるための実用英語の点では、たくさん出てくる音なので
重要です。

sitとshitの区別は致命的な意味があります。

日本人の多くが、英米人に対して、Please sit downと言うときに、
発音は、Please shit down.になってしまいます。

shitは「うんち」のことなので、はじめは英米人はぎょっとしますが、
会う日本人がみんな、Please shit downと言うのですぐに慣れざるを得ません。

日本語の「シ」はshの音です。Sの音は日本語にはありません。
練習 26  左は(sh)、右はs
sheet-seat
shine-sign
shed-said
sheep-seep
shell-sell
shift-sift
shy-sigh
ship-sip
 

(ジ)は(sh)を有声音にしたものです。
ssionはと発音。 母音+sionは (ジ)と発音。-ssionのssのところは絶対に「ジ」とは発音しません。

練習 27  左は、右は(ジ)
accession-conclusion
confession-exclusion
discussion-inclusion
passion-occasion
profession-precision
recession-vision

の練習はshを長く出したまま声帯を振るわせることにより、 こつがつかめると思います。

日本語のジは舌の先が一瞬前歯に触れますが、は舌の先が前歯や歯茎には触れません。

日本語のジを発音するときも、舌がどこにも触れないでできる人がいます。うーん微妙。