語尾につけるS 名詞・動詞

 

 

 

ここでは語尾につくSの発音を音声学的に調べてみましょう。
語尾には、名詞の複数形と、動詞の三単現にSが付きます。
普通はSを付ければ良いのですが、例外的にESを付ける場合があります。

カタカナ式発音から卒業できていれば、頭で考えなくても、自然にesを付けることが出来るようになります。

[その他の子音]のページで調べた6つの子音の復習です。
具体的な例を名詞の複数形で見てみましょう。

練習 29
buses, quized, boxes, dishes, matches

th以外の, , , とsとzの音で終わる単語が対象になります。
スペルではなく、音で判断します。

この発音をするスペルは、sh, s, ch, j, dg, s, zです。
ただしj, dgで終わる単語はありません。
このため、対象となるスペルは
sh, ch, x, s, z です。

なんでesを付けるの?

たとえばbusのようにsで終わる単語は、単純にsをつけてbussとしても、発音は同じです。聞いただけでは、 単数形と複数形の区別がつきません。

そこで、ssのふたつのsの間に母音を入れて発音すれば複数形が完全に区別がつきます。どの母音を入れる のかは、すでに実績があります。
語尾の無声のeが複数形では「イズ」というふうにすでに実績があるのです。
例えば、caseの複数形はcasesと無声のeが「イー」と有声化します。

したがって、busがbusesになるのは英国人にとってごく自然な複数形の作り方になったのです。

次は動詞の三単現です。名詞の複数形と全く同じです。
練習 30
passes, chooses, freezes, loses
rises, wishes, catches, teaches

複数形には、sが付くのかesが付くのか、学生時代にテストで覚えたルールをこんどは、 音の感覚でわかるように、脳に再度インプットしてあげてください。