2重母音

 

 

 

Mamaと日本語の「ママ」
英語は、2つの音を繰り返すときには、片方を強く片方を弱く発音します。

mamaと日本語の「ママ」の発音はまったく違う印象になります。なぜでしょう。日本語の ママは2つのマを同じ強さで発音します。英語のMamaでは、はじめのマを強く二番目の マを弱く発音します。「あいまい母音」のところで見たように、アクセントのない母音は、 あいまい母音になります。mama[m:m]です。

 

子音の言語・英語。母音の言語・日本語

英語の発音は子音が中心です。子音の発音方法はものすごく発達してきましたが、 母音の発音方法は貧弱です。これに対して日本語は母音中心の言語です。日本語は母音の 発音方法が発達していますが、子音の発音方法は貧弱です。日本語には子音だけを発音する 技術がありません。英語には母音2つを同じ強さで続けて発音するという発想には1000年 の間に至りませんでした。。

英語も母音が2つ以上続くでしょう?

英語は2つの母音が同じ強さで続くことは絶対にありません。2重母音は、はじめの音が大きいのです。

(英単語は必ず子音で終わります。 )←これは誤りです。ながいあいだ訂正せずに申し訳ありませんでした。

だって2重母音を習ったもん? Houseとか?

英語の2重母音は5つだけあります。英語には母音が11もあります。これでは足りない ので、母音に i か u を付けてさらに5つ増やしました。この5つを「二重母音」と言い ますが、日本では2つの母音が同じ強さに発音するものというふうに完全に誤解されています。 本当は後に続く i や u は半分以下の強さで発音されます。

日本語では母音を強さを変えて発音するという発想がないので、誤解されています。英米人は 2つ続く母音を同じ強さで発音する習慣がありません。英米人に日本語を教えると強弱がついて しまい、変ですが、お互いの発音方法の違いによります。英語を話すときはこのことを理解して、 強弱を意識してつけてください。

日本語んは2重母音が25個あります。「ああ、あい、あう、あえ、あお、いあ、いい、 いう、いえ、いお、うあ、うい、うう、うえ、うお、えあ、えい、えう、ええ、えお、おあ、 おい、おう、おえ、おお」

英語の二重母音は5つだけ

ei ai oi* au ou

2つの母音のうちの前を強く、後ろを弱く発音します。Oi*のOはCをひっくり返した 発音記号です。口の奥の空洞を大きく作りのどを響かせます。

英語は口をダイナミックに動かしながら発音する特徴があります。この5つの2重母音も あごがダイナミックに動きます。日本語の「あい」は「あ」で口の動きがいったん止まり、 「い」でもいったん止まります。英語の5つの2重母音では、口がダイナミックに 移動しながら発音されます。

5つの2重母音ともあごの動きは下から上↑です。口を閉じて(あごを上げて) 発音する i または u が後ろに来ます。なぜでしょう? 子音のほとんどの発音は、 口を閉じて発音します。これらの子音にスムーズに口の動きが繋がるように i または u が後ろにあるのだと私は考えています。

口の動きを表したのが下の図です。あごが下から上に上がることを確認してください。 発音するときにはこの矢印をイメージしてください。