Rの発音

 

 

 

Rの発音はのどを「ガー」と鳴らせば 良いのです。

Rの発音はそうは習いませんでした。

英和の「Active Genius (TAISHUKAN)」の方法は、
「舌先を上の歯茎のすぐ後ろの硬口蓋の方へそりかえるようにして近づけ、声をその間から 出して発音する。(日本語の「ラ」行の子音は舌先が一度歯ぐきに軽く触れて生じる音である。) 唇の丸めも/r/らしい音を出すのに役立つ。」

これでできますか?ほかの辞書では、

rの発音は、例えばrainの場合「ゥレイン」のように最初に軽く「ゥ」の音を言う感じで言うと良い(ヴィクトリーアンカー)。と書いてあります。これは「ゥ」でのどの共鳴と口の形を あらわしていると考えられます。

Rは鼻の音
Udaさんのホームページが大変参考になります。この「Rは鼻の音」をクリックして参考にして ください。

いちかわさんの方法
も参考にしてください。第7話と第8話がRの発音方法です。

練習 58 あなたの「ら」の診断

ding
ling
ting
ring

英米人の友達などがまわりにいれば、いちどあなたの「ら」の発音を聞いてもらってください。やりかたはRINGを発音してどれに聞こえるかを教えてもらいます。 もっと頼めるなら、ついでにding, ling, ting, ringを指導してもらうといいでしょう。

フランス語のR
フランス語のRの発音の影響が英語にも入っていると思われるので、フランス語のRの発音方法 を見てみましょう。フランス語のRは喉を「ガー」と鳴らす発音をします。まさに、ノドの 共鳴音の典型です。フランス語ではノドを「ガー」と確実に鳴らすために、舌の使い方を 固定しています。なんと、舌の先を下の前歯の歯茎にべったりつけるのです。フランス語を やった人は、フランス語のRの発音で、舌を歯から離した方法で発音すると、ちょっとフランス人なまりの英語のRを発音できます。

ある大学のNative Speakerである英語の教授は、口笛を吹かせ、その口の形でRの音を発音させていました。このやりかたでもノドを鳴らせばOKです。

Rの発音が出来てきたら、練習57にもどって Birdの=ɚ:の発音 練習を繰り返してください。 ɚ:は舌の奥を少し持ち上げてノドから鼻の奥も共鳴させます。Udaさんは移動する音と言っています。ノドの下の方から、鼻の奥へ共鳴音が移動する感じです。

次にふたたびɚ:の発音を徹底して練習します。

ɚ:は母音で、Rは子音です。

この2つの発音は、母音と子音だという点が違うだけです。

どういうことですか?

母音は舌が空気の流れをじゃましないで声帯の音をすなおに響かせて出す音です。子音は空気の流れを舌や歯や唇で邪魔して摩擦させたり、破裂させて出す音です。

ɚ:は母音で、 Rは子音です。
ではRはどこで空気の流れをじゃましているのでしょうか。舌の奥を持ち上げて、口の天井に近づけた時にできる狭い隙間が空気の流れを邪魔して、ここで空気を摩擦させるのです。

rの発音は、例えばrainの場合「ゥレイン」のように最初に軽く「ゥ」の音を言う感じで言うと良いと説明する人がいます。 「ウ」では舌の奥が口の天井に近づきます。この状態からさらに舌の奥を口の天井に近づけるのです。

「そんなことできない。」ですって。

体育会系の練習です。英語では、舌の奥を自由に動かせるようになる必要があります。 Kもそうですね。KとGは舌の奥を口の天井にべったりとつけます。「そんなこと出来ないよ。」というお便りをいただいていますが。

これが出来ないと、Rも舌の奥をコントロールして、口の天井に近づけられないのです。できないとRの発音になりません。

それでは、教養人のRの発音(Ken Follet作The Hammer Of Edenにでているもの)を紹介します。