2/18 from New YorkのTさん
Hello, Matsuzawa-san,
How are you doing?
Sorry for not sending you
an e-mail for a long time.
I was a little busy since it was the beginning of
the
semester.
As things have settled, I'll tell you again what I'm
experiencing here.
I passed an important exam, to show I'm eligible for the
Ph.D. degree.
This is so-called "comprehensive exam", in which we
have to show
that
we have the basic knowledge in math to keep up our
research.
Since
only 4 out of 13 student have passed in the last one which
was given
in
the last summer, I was pretty worried, but, anyway, I passed.
My English ability was very useful, almost to the point of
vital,
during the
preparation. I discussed every day with my fellow students
the
past exam problems which I couldn't solve, believing it
would be the best way
for preparing the exam.
Because of this preparation, I didn't have enough time to
brush up my
English
ability further: I finished listening to songs ,read
one
paperback this January,
read Time every week and watched
"Friends" every
day, though.
I am so stupid that I ordered many
paperbacks(about 20 books)
from amazon.com,
and I don't know when I can get down on
reading them.
Taking this semester is fun. They assigned to me in a higher
level class
this time,
which is enjoyable because students are very
inquisitive.
They
ask me about 20 questions in an hour's session on average,
which keeps me
from being bored.
Thanks to you, they never complain about my English ability.
They sometimes praise highly my teaching ability. The reason,
I analyze,
is that I once have had the teaching experience at
the cram
school in Japan.
I have never thought this experience would
work at any
moment in my life.
No one knows what will work later in life,
which makes the life wonderful!
By the way, I enjoy reading your HP recently. If the most
luxurious thing
in life
is to be able to study the necessities at each moment
as you
state,
I would be the happiest man in the world, because I'm
studying math
and English,
which are both necessary and fun.
P.S. I have a question: When we read the paperback, is it
more efficient
to make
the word list which we don't know?
Some people seem to do this to keep the meaning of each word
in their memory.
I first thought that for advanced learners,
making
a word list was just a waste of time,
since we can read about
a double materials
if we don't waste our time on making a list.
But when I'm through reading without doing anything special,
what I
remember
is the blurred meaning of only 1 or 2 words out of
ten.
For the rest, I forget the meaning within 3 seconds after
consulting the
dictionary.
I also tried the happy-medium. I just marked the
words which I
don't know,
and reviewed occasionally.
It seemed to have
worked.
Which way do you think is good in the long run?
See you and keep in touch.
Take care
* * * * * * *
2/19
Hi T-san, Thank you for your Email.
I noticed your English writing style is different from
the one you wrote
a few months ago.
Your writing style is much easier to read.
Congratulations!
About your question. I think you are doing OK.
1) Word List
2) Word marking
3) Do nothing
Below is what I’m doing while I read.
I don’t usually make a word list.
I quite agree with you that you can read
double material
if you don’t make a word list.
I have so many books I want to read in front of me,
I don’t think I have time
to make a word list.
You have 20 paperbacks. Good!
I recommend you just read them all without
using dictionary,
without making any word list.
You don’t have to understand every word in your paperback.
It is important that you want to read the paperback,
and you want to enjoy
the flow of the story.
A few unknown words do not stop you from enjoying a story.
Enjoy your reading without worrying about how well
you memorize
new English words or not.
Don’t worry, be a happy reader!
I can tell you, when you read a lot of books, below will
happen.
In one book, at a specific phrase you will find a word
you really want to know
the meaning of.
Then, look at your dictionary. Take your time.
You need to look at the “Gogen” as well.
I look up my dictionary only when I really wanted
to know
the meaning of the word.
This is the best way to memorize English words,
because you really wanted to know, then your brain
works to store the word
into your memory for you.
Don’t look up the dictionary for every word while you read.
This is a waste of your time as you wrote in your mail.
I’m making a word list though.
Those are technical words which I use for my job.
I’m working in the Information Technology and Software
field.
There are a lot of new technical words and abbreviations.
I keep my word list in my Laptop computer.
Good Luck!
2/20 from Asian working womanさん
松沢様 1月、2月のアップも非常に参考になりました。ありがとうございます。
私も300回終えたのですが、発音は奥が深いですね。
rとlは自分でも少しは発音がまともになったかと思うのですが
(出来ないとき
は、自分で速さを調整できていないときか、スペルのイメージが
曖昧で口の動きに
思いきり現れてくるほど、自分の中で出来あがって
いないときのどちらか)、歌の
中になかった発音位置が出てくると、出来ていません。
間違って発音してしまって
から、しまったと思うこと度々あります、自分で分かります。
やはり体育会系の練
習が不可欠ですね。
ぴいすけさんの「イントネーション」についてのコメント私も実は同じようなこと
を
感じていました。私の場合、リズム及び文を読む際の音の高低にも問題があるよ
うです。
(発音クラスの先生から、上がるのは良いが、高いままで終わっている、
段階的に
下げるように、としつこく言われます[肯定文])
最近、文を読む際、発
音が頭の中に響くようになったのですが、イントネーションが響いて
こない、響い
てきてもいい筈では?と感じていたところでした。
それ故に読むスピードが遅いよ
うな気がしますし、後戻りすることはしないのですが、
論文、教科書などを理解す
る際2度読みしてしまいます。小説と違いますからね。
ぴいすけさんは何故後戻りせずに理解するぞ!と読み進めただけで、強弱の
リズムがついて響くような状態をつくれるようになったのでしょうか?
松沢さんにお心あたりありますか? もう少し具体的に説明願えたらと思います。
発音の次はイントネーションという大きな壁が立ちはだかっています。
(誤解なさらないように。発音もまだたくさん解決すべき点があるのですが、学習
の
コツは松沢さん、鵜田さんのHPで掴めたように思います。)
ちなみに、同じ発音クラスにいる中国人の女性の英語のイントネーションは
平坦ど
ころか、まるで中国語のそれで、全く理解できません。
あそこまでひどいのは聞い
たことがありません。私と仲の良いロシア人も彼女の
英語は英語に聞こえないと 言っています。
ですから、イントネーションの大切さを今、切実に感じておりま
す。
ぴいすけさん、Asian
working womanさんへ、
おふたりとも、イントネーションに関して似たような質問
をくださったので、
まとめてアドバイスいたします。
つぎのハードルとしてイントネーションの習得を
あげていますね。
Parrot's LawのStep2がこのための練習方法(Prosodyの習得)ですが、
私のHPでは説明が不足しています。
15分程度のスピーチを繰り返し100回聞くと
どんなご利益があるのか
を以下で説明します。
●PROSODYについて。
日本語を話す時は、日本語の発音と日本語のProsodyで
話しています。
英語を話す時には、英語の発音と英語のProsodyで話せば良いのです。
Asianさんの言っている、中国人の話す英語は中国語のProsodyで、
英語を
しゃべっているために、たとえ母音、子音を英語で発音
していてもひどく聞き取り
にくくなります。最悪何を言っているのか
わかりません。
PROSODYとは、「強弱、抑揚、感情、音調、イントネーション、その他。」
要するに
発音の音素(子音・母音)以外の全ての発話の要素をひっくるめています。
●Prosodyのイメージ。これは「タモリのでたらめ外国語」です。
タモリが
でたらめ外国語でひとり4役(アメリカ人、中国人、韓国人、
マレーシア人)の
マージャンをやるパフォーマンスを見たことが
ありますか。
これがPROSODYの見本です。
Nativeの人々にタモリのこのパフォーマンスを
評価してもらうと、
「私の国の言葉をものすごく上手にしゃべっているように
聞こえる。
だけど何を言っているのかはわからない。」そうです。
タモリのパフォーマンスを見たことが無い?
こまったなー。
イメージを伝えるのが難しくなります。
●イントネーションだけ、一生懸命練習してもあんまり効果が
ありません。
PROSODYをいっぺんにまとめて習得する必要があります。
Parrot's LawのStep2はこのために考えた練習方法です。
Step2では、あなたもタモリのパフォーマンスが出来るようになる
ことが目標です。
100回目に達成可能です。
タモリではカッコ悪いので、あなたが、こういうふうに
しゃべれるように
なったら良いなーと思う、あこがれの映画俳優、ニュースキャスター
を選びます。
題材も、これを話したいというものを厳選してください。
要するにあなたが、なりきってパフォーマンスできる題材です。
●そっくりそのまま、なり切って真似しなさい。といっても「なんで」
と言われて
なかなかやってもらえないのですが、300回歌を繰り返し
聞いていただいた
お二人ならば、きっと納得していただけると
思います。
英語のPROSODYで話せるようになると、飛躍的に聞く力と読む力が
向上します。
達人の白倉さんの1月のメイルにこの様子が
書かれています。
100回目で完全にその人になり切っている自分の姿をイメージ
トレーニング
しながら、Step2を始めてください。
成功のお便りをお待ち申し上げます。 またメイルをください。
P.S.ぴいすけさんが「ええい戻らないぞー。」と決心したとたん、英語を戻らずに
理解できるようになったのは、
「英語をかたまりで理解する。」こつをつかんだのが
最大の理由だと思います。
もうひとつは、脳にプラスのマインドコントロールがかかったと考えられます。
私達の脳は、「できない」と考えているといつまでも出来ない状態が続きます。
「ああこうやればいいんだ。」と納得すると、比較的かんたんに出来るように
なる
不思議な能力を持っていると思います。
このために、前向きに考えるようにしています。
ぴーすけさんいかがでしょうか。 Asianさんから上記の主旨でご質問がありました。
2/25 from ぴいすけさん
松沢さん、こんにちは。
解りやすい説明のメイルありがとうございます。
お返事遅くなって申し訳ありません。
ここ一週間ほど急ぎの仕事と学校の試験勉強
に忙殺されておりました。
>タモリのパフォーマンスを見たことが無い?
>こまったなー。イメージを伝えるのが難しくなります。
タモリのパフォーマンスは知りませんが、さんまの「フランスのおばちゃん」は
知っています。
全然でたらめなフランス語なのですが、それっぽく(モレシャンさんの
日本が
フランス語に聞こえるように)聞こえるのです。
それから、知り合いの英語の達人は、各国語のモノマネが得意です。
中国語やロシア語を、実際には話せないのに、それっぽくやってくれます。
彼の英語の習得方法は、アメリカ大統領の演説をそっくりマネることだったと
いいますから、まさにPROSODYを習得していたのでしょうね。
そういえば、パキスタンの人の英語がわかりにくいなあ、と思っていたところ、
ニュースでパキンスタン人が現地語を話しているところを流していました。
まさにブット元首相の英語と同じPROSODYではありませんか!!
ということは、多くの日本人の話す英語は「日本語」に聞こえているのかも
しれません。
いえ、そうに違いありません・・・。
それはそうと、世間で「イントネーション」と呼ばれているのは、実はこのPROSODY
かもしれませんね。
このあたりの認識不足は、日本の英語教育において、発音や
「話すこと」についての
軽視を反映しているのかもしれません。
「英語の早期教育」が叫ばれて久しいのですが、
英語教育のアプローチにおいて
発音やPROSODYが軽視されていることは、
やみくもにネイティブに習おうとする
風潮とあわせて、憂慮すべきことでしょう。
>Step2では、あなたもタモリのパフォーマンスが出来るようになる
>ことが目標です。100回目に達成可能です。
早速昨日からステップ2を開始しました。
ちょっと硬派に、オルブライト国務長官
のインタビューにしてみました。
(クリントンやブッシュ大統領候補もあったのですが、
やはり女性がいいかな、と。)
>成功のお便りをお待ち申し上げます。
早く100回を達成したいです。
>P.S.ぴいすけさんが「ええい戻らないぞー。」と決心したとたん、英語を戻らずに
>理解できるようになったのは、
>「英語をかたまりで理解する。」こつをつかんだのが最大の理由だと思います。
「かたまり」で理解すると、本当にラクになります。
今まではボンヤリとした理解
だったのが急にアタマにダイレクトに入ってきます。
読むことが「義務感」から「喜び」に
変化しつつあります。
それでは、またお便りします。
2/29 from ぴいすけさん
こんにちは、ぴいすけです。
>あまりにも私の意図通りに、PROSODYを理解していただき、嬉しい限りです。
>なんで、こんなに分かってもらえるんだろうと、ひごろ一生懸命説得しても、
>なかなか聞いてもらえない人の多い中で、励みになりました。
PROSODYは最近とっても気になることのひとつです。 映画などでは、とっても簡単、短いフレーズが聞き取れないことがよくあるのに。あれってPROSODYがわかってないと聞き取れないことが多いのではないかとにらんでおります。
くだんの「かたまり」ですが、いわゆる「サイトトランスレーション」と関係があります。
通訳の勉強で行うものですが、英語を読むときに、区切りごとにスラッシュを入れて
読んでいって、その区切りごとに訳していくのです。
で、サイトトランスレーション(サイトラ)をしていないときも、「ここで区切りよね」なんて、
自分で確認しつつ、その区切りまでをばさっとひとまとめにして理解しようとしてみたのです。
そうしたら、速く読むことができました。
ただし、こうなると「単純動詞」と「句動詞」の問題が出てきます。 しっかりとたたきこんでおかないと、「単純動詞」やら「句動詞」がでてくる度に思考が ストップしてしまいます(まだイメージが定着していないのかも)。
それから、現在のところは、「エコノミスト」や新聞には対処できていますが、 「タイム」のむずかしめの記事は、すらすらとは読めません。 まだ修行が足りませぬ。
最近になって、中学以来、「使えない」英語を勉強させられてきたのだな、と悔しい思いでいっぱいです。 たとえ英語の塾や学校がたくさんできても、いわゆる「学校英語」が幅をきかせて いるうちは、日本人は英語でコミュニケーションをとることはできないでしょう。