2001/12/11 from CAT-san

こんばんは。

松澤様
 11月9日phase 1(Jane Eyreというミュージカル)開始、
12月9日終了。

11月24日phase 2(大草原の小さな、The two big bears 3分間)開始、
12月6日終了。

12月8日phase 2(Who moved my cheese? 15分間)開始。私の場合にはphase1の途中から音の聞き取りがよくなったのですがこれは渡米後の環境変化とこの勉強方の両方の効果と考えています。

そこで質問があります。繰り返しの回数ですが年齢による差はないのでしょうか。ご自身も言われているように体育会系の訓練が必要と考えています。確か一輪車に乗れるまでに必要な期間は年齢により異なり、年齢を用いた公式があったと思います。parrot's lawも同様に大学生と鯨肉が恋しい年代で同じ回数でよいのでしょうか。

 TOEICの聞き取りのテストの際問題を先読みして満点を取ったとのことですが、それを全くしない場合にはどのくらいの点数が取れるのでしょうか。この方法をせずに満点を取る人と、この方法をしない場合には満点を取れない人との間には英語力に差があるのでしょうか。アメリカ人がその方法をしない場合にはどのくらいの点数がとれるのでしょうか。勿論私も同様の試験の場合にはそうしています。

私はTOEICを受けたことがないのですが、あまりに長い文章を聞く場合には、英語のテストではなく記憶力のテストになってしまうと考えています。これらのことに関してはどの様にお考えでしょうか。

 ところでこの勉強方をしてよかったことと悪かったことがあります。鏡で口元を見るようになってから歯を磨く回数が増えました。しかし歌を歌うことにより音痴であることが子供たちにばれました。

12/12
ははー、楽しいお便りをありがとう。
年齢による差はないと考えています。
若い人は、飲み込みが早いのですが、言葉を味わうためには、人生経験が必要です。

したがって、プラスマイナスがバランスしていると思うのですが。

リスニングのテストの先読みですが、しょっちゅう英語に触れている人や、英米人にとって、目の前にテキストがあるのに、聞くことだけに専念しろといわれても、つい見てしまうと思います。

仕事でも会議で配られた資料は、さっさと目を通して、だいたい何が書いてあるのか気になるところは確かめてしまいます。

先読みしないで、満点にならなかった場合、能力の違いとは思いません。英語へのなじみ方や慣れが少ないという差だと思います。

長いリスニングの理解ですが、これは記憶の問題というよりも、把握力、感動力の違いでしょう。
どんなに長い映画でも、どんなに長い朗読でも、感動して聴いていれば、グラフィックにイメージが残ります。

ペーパーバックにはまって読む機会が多くなると、
この把握力がめきめき着いてきます。



2001/12/15 from Chobi-san

件名 : 経過報告 

寒さが身にしみるようになった今日この頃、お元気でお過ごしでしょうか?
お久しぶりです。chobiです。

Parrot’s Lawの途中経過を報告します。
その後、Mini Phase 2にとりかかり、約1ヶ月かけて、やっと終了しました。
私にとっては歌より、こちらの方がやりやすかったです。
音痴に歌が厳しい・・・。発音と音程と両方に気をつかっってしまう→発音に気を配ってられなくなる
→音程もちゃんととれてなくってやる気がなくなる・・・
教材は「大統領の英語・ビルクリントン」朝日出版 の中から,「A Time for change」です。

前回、難しすぎる歌に挫折した経験から、ゆっくりはっきり発音している上記教材を選びました。
うまく発音できているのかはよく分からないのですが、終了しての成果は主に以下の4項目です。
@「S」の発音を「SH」で発音してしまっていることに途中で気づけたこと
A @の後、自分がクリントンと明らかに違う発音をしている音が わかるようになった
B「R」の鼻の音がなんとなくわかったこと 
 →私はずっと、日本語を話せる人が英語を話す時、全体的に日本語に比べて鼻にかかったような
   感じになる印象をうけていました。ところが、「R」を鼻の音で発音すると,英語のフレーズが
   鼻の音だらけ(mnr)になること、なること!! やっと、「鼻にかかった感じ」の真相(?)がわかった気がします
C英語の発音になっているのかは分からないが、自分の発音が以前のものとは明らかに違うこと
 (声の出し方から、声の高さまで違う気がします。日本語より低い音程になってしまいます)

Phase 2 は同じシリーズの「ハリウッド・トーク」の新版から、いくつかインタビューを選び,
Mini Phase 2×5 で15分やるつもりです。一気に15分は大変そうなので・・・・
大学時代、「CNN English Express」を通学中にただただ聞き流している時期がありました。
その結果(他に特に勉強していなかったが)、TOEICスコアが、400点台から760点まで上昇しました。ただ、そこで停滞してしまい、TOEICを受けずに3年が経過しているのですが。

その当時、「CNN English Express」の中で、ハリウッドトークがもっとも聞き取りにくく、いつも飛ばしてしまっていたのですが,今回聞いてみて、意外と単語が拾えて少しほっとしています。

ハリウッドトークが聞き取れて,意味もつかめるようになれば、CNNの聞き取りが大分楽になるのではないかと、期待しています。楽しみです。

「ハリウッドトーク」の聞き取りをしている間(発音練習に入る前)、もう一度、個々の音の発音を発音教本と30音で集中的におさらいしようと思います。

読書好きの私は通勤途中の読書タイムをPBを読むことに当てるようになりました。今年は10冊程度読みました。簡単な,会話文の多い本からはじめて,今、ジョン・グリシャム「The Partner」を読んでいます。会話文はいいのですが、地の文が多い部分は辛いです。

読書用にQuicktionaryUという、スキャン型辞書を買いました。なぞるだけで、2〜3秒で意味が出るので6000円の元はとれたかな?と思うくらい便利なツールです。
履歴も残るので,家に帰って辞書で単語を引きなおしたりもしています。

最近、お手伝いしている日本語教室の学習者の1人の 作文の添削をメールでしています。
間違えではないのかもしれないけれど、ちょっととんちんかんな日本語を、どう直し、アドバイスしようかと頭をかかえつつ、前にネイティヴと英語でメールしていたときに、しょっちゅうメールの全文を訂正されていたことを
思い出しました。私の英文もその学習者の作文のようにとんちんかんなのでしょうね。

その学習者の作文も、前半は部分的な添削ですむのですが、後半は全文書き換えが必要なとんちんかんな文になってきます。おそらく、前半は丹念に辞書を引いているのでしょうが、後半はめんどうになって、自己流で書いているのでしょう。

なので、前半は文法的な説明を加えられるのですが、後半のとんちんかんな部分は、文法的には説明することができません。これがきっと、その言語の「論理」で書く(話す)か、自分の言語の「論理」で書いてしまう(話してしまう)か、という違いなのだろうと思います。

英語の「論理」を身に付けるにはどうしたらよいのでしょうか?PBを読む、基本文をたくさん覚える、辞書を丹念に引く・・・
その積み重ねで身に付けることが本当にできるのでしょうか?自分の日本語を振り返ると,読書量が語彙や作文力につながっているとは思うのですが、それまでに積み重ねた日本語の読書量(平均して一週間に3冊×約20年)を思うと気が遠くなるようです。
アウトプットのための学習は難しいです。

Parrot's Law も PBもだんだん楽しくなっています。
このまま楽しみながら英語を勉強して,来年、在学中からの目標のTOEIC800点を目指したいと思っています。

それでは、長くなりましたが,このへんで失礼します。
HP、そして皆さんのおたより、LINKにいつも勇気づけられています。お体に気をつけて、よい年を迎えてください。

12/15
Chobiさん、

ていねいなお便りありがとうございます。
英語の「論理」を身に付ける近道は、give、makeなどの超基本動詞の使いこなしにあると思います。超基本動詞に関してもALCに書き始めたので、参考にして下さい。




2001/12/16 from SAI-san

件名 : リンクに関して 

松澤さんへ 

お世話になっています。MAKOTOという名前を3年間使用してきたのですが、SAIというペンネームに変更しています。同一人物ですので、リンク集には下のサイトだけ紹介していただけませんか? 

-------------------------------------------------------- 
海外経験なしで洋画を100%聞き取る! 
http://www.geocities.co.jp/SiliconValley-Bay/8638/index.html 
-------------------------------------------------------- 

もう1つのサイトではCGIプログラムが使えますので、繰り返し学習をカウントできる学習環境を来年に公開する予定です。その場合も上記のサイトからリンクする形になると思います。 

ペンネームを変えた理由は、学習法が大きく変わったことによります。多くの学習者と「ひたすら洋画や海外ドラマをを見まくる」というコンセプトで、3年間で300本海外ドラマを見たのですが、「量だけこなしては上に行くほど勉強時間が等比級数的に増加する」ことに気が付いて、繰り返し学習に移行しました。大体、7割くらい 理解できるかなーというところには1年で到達しましたが、それから 2年はほとんど変わりませんでした。 

メソッドの変更は、松澤さんのサイトが大きく影響しています。 両者を体験した結果、繰り返し学習の方が勝っていました。現在は 『英語は絶対、勉強するな!』と松澤さんのメソッドを足して2で割った独自のメソッドで学習中です。 

来週はUDAさんに直接指導を受けて発音にも磨きをかけていこうと思っています。UDAさんや松澤さんのサイトが登場したにも関わらず 100%に到達した人を知りません。私が最初に到達したいと企んでいます(笑)。これからもよろしくお願いします。 

P.S.なぜSAIなのか? という疑問は前回のホームページ同様に 謎に包まれています。 

12/17
ご無沙汰しています。
LINKの更改の情報ありがとうございます。
できるだけ早くUpdateしたいと思いますが、今週末まで目いっぱいに働いています。

Udaさんに会いに千葉まで行くのですか。
Udaさんによろしくとお伝えください。
音声認識の英語発音の学習器(スコアを出す)を私が開発しているときに新宿に尋ねてきてくれたとき以降Udaさんにはご無沙汰していますので。


以下は2002/1/4のSAIさんからの掲示板への書き込みです。UDAさんの所に行った後のようです。

松澤さんへ

松澤さんとは半年会っていないですねー。春にまた会えればと思います。「よい先生に習えば英語の発音は本当は2〜3週間で習得できる」というのは本当だと思いました。UDAさんに数時間教わって、コツをつかむことができました。後は自分でやれそうです。コツさえつかめば発音も怖くないと思いました。

でもUDAさんにもらった洋画のディクテーションの宿題はかなり間違いが目立ちました。リスニングへつながるには、更なる訓練が必要のようです。数カ月で効果が出るそうなので、頑張っています。松澤さんに指導してもらえる学生の皆様は羨ましいですね。

今年もよろしくお願いします。




2001/12/16 from CAT-san


件名 : 出版 

松澤様
 土曜日の夜一人寂しく英語の勉強をしています。

アメリカでは諸事情によりインターネットの料金が安いのですが日本では未だに高いと思います。そうすると発音教則本を長時間見ることは難しい方もいらっしゃるかと思います。

そこでお願いです。発音教則本などを1冊の本として出版していただけないでしょうか。英語は英会話教室あるいは本屋で売られている本やCDなどの教材で勉強するとほとんどの者は思っています。

これからはホームページで勉強する時代が来るかもしれませんが、インターネット接続料金や電話代が高いままではどうなるかはわかりません。大きなお節介であることは十分承知ですが、定年を迎えることになり時間に余裕ができるようなことがあれば考慮していただければと思います。

その際には自分自身が1冊購入することと、2人以上の者に購入させることをお約束いたします。

ご提案をありがとうございます。「発音教則本」をCDつきで、あるいはDVDで出版することは、そのうち、めぐり合わせで機会がくるように感じています。いつになるかは分かりませんが。プロデューサー的な仕事をしていた事もあるので、自信はあります。

今年も大学での講義と、語彙に関する執筆が控えています。本業も佳境に入ってきた所です。定年も10年近く、まだまだ先でしょう。

2001/12/16 from Y@NY-san


件名 : Phase 2 終了その後 

松沢様

お世話になっております。NY在住のYです。
11/5のPhase 2 終了以来 1ヶ月半ほど経ち、Parrot's law Phase 2 も 3本目に入りました。
毎日 2時間程発音の練習を続けていますが、自覚できる効果が現れず、「飽き」が出てきた状態です。Uda さんのテープ診断もボロボロの結果で返ってきました。

ここが正念場だとは思いますが、
ちょっとつらくなって来たというのが本音です。でも、英語100%リスニングは私の夢なので、根性でなんとか続けたいと思います。「夢は簡単にはかなわないから夢」なんですよね。

Parrot's law を続けていくうちに、いくつか質問・疑問・要望等が出てきましたので、ここに書かせていただきたいと思います。時間のある時にでも(かなりお忙しいとは思いますが)ご回答いただけたら大変ありがたいです。

・Phase 1 を再び復活させようと考えています。曲選びなのですが、「男性ボーカル」で、「アメリカ英語」で、「伴奏がうるさくないもの(Vocalの声が良くとおるもの)」で、「落ち着いたもの」で何かお勧めのものはないでしょうか。古い曲でも全く構いません。

イメージとしては「カーペンターズの男性版」です。私は洋楽には全く疎いので、お勧めを教えていただけたらありがたいと思います。

Back street boysは良い曲でしたが、「カーペンターズ」的な落ち着いたものを探しています。

・皆さん同じだと思うのですが、「Friends」は他のテレビ番組より聴き取りやすく、そのテレビ番組も映画よりは聴き取りやすいのですが、これは何故なのでしょうか。「はっきり話している」という感じはするのですが、映画もちゃんと出すべき子音と母音は出しているはずですから、実際何が違うのかよくわかりません。「Friends」
の話すスピードは特に遅くはないので(比べる対象にもよりますが)、スピード以外に原因があると思うのですが。

・Parrot's law で何回も同じものを繰り返し聞くのは、「同化作用」と「排他作用」を取り除くため、と考えてよろしいのでしょうか(全然違うのかもしれません)。この2つがリスニング(音の把握)のできない大きな原因であると聞いたことがあります。

このあたり私は全く素人なのですが、興味があるのでその分野で参考となる本があれば読みたいと思っています。その分野でお勧めの本があれば教えていただけないでしょうか。

・関連した質問なのですが、ずばり「何故子供はすごいスピードで英語が上達する(特に音ベース)」のでしょうか。「子供は真似するのがうまいから」と言う人もいますが、それだけでは説明できない圧倒的な差が有ると思います。やはり2つの「作用」が原因なのでしょうか。

・再び関連した質問なのですが、Uda さんは「2,3 回聞いてわからなければ、脳が知っている音を無理矢理探し始めるので、文字を見たほうがいい」とおっしゃっています。この点は Parrot's law のやり方と異なるのですが、松澤さんはどのように考えられますか。

「10 回聞くだけなら、3 回の方が良いが、100 回聞くことにより脳が知ってる音探しをしなくなるので 100回(たくさん)が一番良い」ということかな、と私自身は考えたのですが。

・「発音教則本」で練習されている方々は同じことを考えておられると思うのですが、何とか「音」を付けていただくことはできないでしょうか。「音」無しで練習しているとやはり不安ですし、「音」を聴いて繰り返す方が随分上達は早いのではないかと思います。

更に松澤さんに負荷をかけてしまうことになるので、無理なお願いはできるだけ避けたいのですが、「もしできるならば」という形での要望です。

・英語を100%リスニング(音ベース)するためには「舌、息、筋肉の動きが感じ取れるようになる必要がある」とHP上に何度か記述されていると思います。その通りだと思うのですが、私達が日本語をリスニングしている時も「舌、息、筋肉の動きを感じ取っている」のでしょうか。特に「感じ取っている」気はしないのですが。

・Parrot's law を実際にやってみた感覚としては、「65時間でリスニング100%(音ベース)」はなかなか普通の人には難しいのではないかと感じています。「200時間コース」等にすれば、現実的だと思うのですが、どうでしょうか。「65時間」というのは少し大げさな気がします。

以上、かなりの量になってしまいましが、多くの人が考えているであろう疑問について書かせていただきました。「おたより」にでも回答いただければ幸いです。


12/23
レスポンスが遅くなり、失礼しておりました。

私が良く聞いたのは、男性では、
アンディ・ウイリアムス、エンゲルベルト・フンパーディンク、パット・ブーン、ペリー・コモ、ジョニー・マティスなどです。
だいぶ古いのですが、今でも使えると思います。
ペリー・コモも大好きで、たくさん回数歌いました。


Friendsが聞き取りやすいのは、慣れの要素(背景が良く分かっている)と、やはり、俳優がはっきりオーバーに喋っている為でしょう。面白いこともよく分かるための要素です。

同化作用ということに関しては、残念ながら、そちらの方面は、良く知りません。

生存に必要なため、全生活をかけて、身につけるからです。
大人も同様の能力を持っていますが、子供のように、その瞬間、瞬間に全生活を賭ける集中力が子供よりも希薄になっています。
そういうふうに考えています。大人は日本語ができるので、「日本語が他の言語の習得の妨げになっている。」という考えもあるようですが、私はこの考えに賛成しません。どれだけ、生活を学習にdedicateできるかの差です。大人はやらない理由を考える能力が子供よりもあることが原因です。


Parrot'sLawの100回は、1回目に聞き取れない単語をだんだんと増やしていって、100回目には、ほとんど全部分かるようにすることが狙いです。毎回脳は知っている単語を探しています。繰り返しにより、知っている単語のヒット率が上がっていきます。

繰り返し聞くことと並行して、発音記号を調べたり、意味を調べたりする事をおすすめしています。これは、脳に知識を与えて、「音に気づく」ことをさせるためです。原理はUDAさんが言っている事と同じです。異なる点はありません。

「発音教則本」に何とか「音」を付けることは、いつかそのうちに出来ると思いますが、数年単位で考えています。2002年には無いと思います。

「舌、息、筋肉の動きは日本語では特に「感じ取っている」気はしないのですが。に関しては、日本語でも、やっています。自分が毎日話しているので、感じなくなっていると考えられます。訛のある発音などを真似しようとした時に、外人に日本語を教える時などに感じると思います。日常は、意識しないで自転車乗りしている状態です。乗れるようになるまでは意識していますが。日本語も3歳くらいまでは、口の動きを意識しているはずですが、大人になってからは、その記憶が無くなっています。


「200時間コース」等にすれば、現実的だと思うのですが、
>どうでしょうか。「65時間」というのは少し大げさな気がします。

60時間は、大げさですね。ただし、効果を確認して、自分なりに学習のコツを習得するのに十分な時間だと思います。海外に出た事のない人には、60時間でも長すぎるので、本当は、30時間とかで、効果をうたわないと実行してくれない方々がまだまだ多いのが現状です。「発音なんかに60時間も?なんでー?」というのが現実です。

効果は、人により10倍くらいの差があります。音を聞いて、気づきがある人は早くあらわれますが、音にただ流されているだけでは遅いようです。早く効果が出た人の例から、HPをいつか書き直したいと考えています。


2001/12/18 from O@Houston-san

件名 : こんにちは 

松澤さんへ

こんにちは、以前もリスニングについて質問したHoustonで医療関係の仕事をしている者です(英検1級、TOEIC925)。いつもHP、楽しく拝見しております。

前回、もっとpaperbackの多読を、とのアドバイスをいただき、まがりながらも読書を続け、Hannibal, Black Noticeなどを含め、数冊なんとか読了しました。しかし、まだまだ道は険しいように思われます。

先日もHarry Potterを見に行ったのですが理解度は50-60%ぐらいでした。特に子供のはなす英語は難しいと思いました。

やはりこのまま多読を続けていくのが良いのでしょうか。やはり、最低50冊はノルマ?

松澤さんが多読を強調されるのは、それが結局は英語の総合理解力を伸ばし、やがてリスニングにも反映される、ということですよね。いろいろなジャンルの本をひたすら読むのが長い目で見れば近道なのでしょうか。

あと、私の場合ストーリーを追うあまり、未知の単語、理解不能な文章にでくわすと、すっとばして先に進んでしまいます。やはり、detailにこだわって地道に辞書と首っ引きで完璧を目指すべきなのでしょうか。私のやり方ですと、わからない所はいつまでたってもわからないまま、終わっているような気がしています。まだ、数冊しか読んでいない段階でこんなことをお聞きするのは厚かましい気もいたしますがよろしくお願いいたします。

リスニングのほうは、テレビのsit comを中心にcaptionを頼りに見るようにしています。ただ、バックグラウンドに雑音がある場合、理解度は極端に下がります。

どころで、松澤さんが以前、“英語を使って仕事をしたいなら、理系にいくべき”、と書いておられるのを見て、まったく同感だと思いました。私も高校時代、英語が好きだったため、英文科なども考えておりましたが、英語を“使って”仕事をするならむしろ理系だ、と思い理系を選びました(数学には苦労しましたが)。いま、それが仕事上、国際学会などで大きなadvantageとなっています。
ではまた。

12/23
もう既に、日本人の感覚からすると、上級者ですよね。ご自分の感覚とは、違うと思いますが。

本は読み続けてください。ただし辞書は引けるときに引けば良いでしょう。

もう一皮剥けるためには、今までのINPUTの10倍は必要です。(時間の意味ではない)そのためには、辞書を引いている余裕などないのかもしれません。

皮肉なもので、時間がいくらでもあるときには、辞書を引くのが億劫なものです。本当に辞書を引く必要があるときには、辞書をひく時間がない。こういう人生の皮肉を、私もいやというほど経験しました。

この経験から、辞書を引きまくる事を、みなさんにお勧めしています。

「この本では、辞書を引こう、この本では、辞書を引かないで、
ストーリーを追おう。」など、色々工夫してください。

ストーリーに夢中になれること自体、英語学習が完成に近づいた、現われだと思います。
返事が遅くなりましたが、またお便りください。




2001/12/22 from Rei-san

件名 : 初めまして。 

初めまして。「英語は絶対勉強するな」で、久々に英語でもやってみるかと思い、 色々HPを物色しているうちにこのHPの事を知りました。いろいろためになる事が 書いてあるので、毎日楽しく読ませていただいております。 

そういえばBBCニュースのラジオを聴く方法はないかと何処かに書いてあったと 思いますが、方法はもうおわかりでしょうか? 
WindowsMediaPlayerで聞くことができます。私も暇なときには耳慣らしのために ずっとかけっぱなしにしてあります。(あ、意味は分かりません) 

今は「英語は絶対勉強するな」の第一ステップをやっている最中ですが、こちらの方法もちょっと取り入れて自分なりにアレンジしてやってみようかな、と思っております。 

それと質問なんですが、リスニングとペーパーバッグを読むのは同時に行っても いいのでしょうか?ちなみに昔購入した「不思議の国のアリス」の原書を読むことも出来ないほど語彙力はありません。 


12/23
英語はまず慣れです。ぜひ再挑戦してください。

BBCは衛星放送で楽しんでいます。
ありがとうございます。インターネットでも、聞けますね。我が家は、光ケーブルで常時接続なので、いくらでもイギリスのRADIO局を聞くことが出来ます。
いざ聞くことが出来るようになると、安心して、あまり聞いてはいませんが。忙しいことも、理由にしていますが。ネットではカナダのフランス語放送などをときどき聞いています。

またお便りください。




2001/12/23 from O@Houston-san

件名 : Re: こんにちは 

松澤さんへ

お返事、ありがとうございます。
さらに読書を続けていきたいと思います。リスニングでは完敗した、Harry Potterにも挑戦する予定です。

ところで、私がいままで読んだ中で特に印象に残っている本は、Stephen King のDead zoneです。
交通事故を機に、予知能力を持ってしまった人の悲劇です。ご存知の通り、Kingはdetailの描写がすごいので、けっこう疲れますが、以前、映画版(Christpher Walkenが主演、名作です)を見ていたのでストーリーは難なく追えました。もしかしたら、もう読まれましたか。

本を読んでいていつも思うのは、知らない単語がひとつもないのに、ニュアンスがいまいひとつつかめない場合です。日本語を学ぶ外国人に、“彼が来る”と“彼は来る”の違いを明確に説明するのが難しいように、nativeが体感できる微妙なニュアン
スがあるのでしょう。

それと、“やる気ない”、“やるっきゃない”が意味が正反対なのに、全く聞き分けられない、というのも耳にしました。私もcan と、can't にはいまだに苦労しています。

たまにcanを強調して、caaane といわれると、can't と間違えます。b とvも依然として難しい。businessとか知っている単語なら推測でしのげますが、名前など初めて耳にする固有名詞のなかにそれが入っていると、もうお手上げです。

というわけで、nativeとnon-native のリスニング力の違いが、もっとも顕著にあらわれるのは、固有名詞だと思うのですが、いかがですが。

nativeにはあたりまえのことが、non-nativeにはとてつもなく難しい、ということですね。だから、外国語学習は本当に面白い、そしてやめられない(?)。

またお便りいたします。



12/25
英語がある程度できるようになった方々の、その後のお話は、興味があります。
ここのハードルをどのように越えるかの議論が、本当の語学の学習のネタになると考えています。ハードルにたどり着くまでと、その後どのように皆さんが越えているかです。

Dead Zoneはまだ読んでいません。今後のリストに入れておきます。読んでいても、意味のつかみにくい本は、確かにあります。その場合は、作者が悪いと判断しています。ざっと読み飛ばして、評価を***にして別の作品にさっさと行く事にしています。

リスニングの完全100%マスターは、日本人でも可能です。固有名詞がむずかしいというのは面白いですね。

私の場合は、人名がいまだに苦手です。以前は、人がたくさん出てきて、込み入ったストーリーを読みながら、パソコンにExcelで登場人物を打ち込んで、理解を助けたこともありました。今では、その必要はないので、ちょっとづつは進歩しているようです。