2002/2月

 

 

2002/2/2 from Iga-san

件名 : はじめまして 

はじめまして。現在高校1年のIgaです。
「tuesdays with Morrie」を近くの書店で探しているのですが、どうしても見つかりません。松澤先生はこの本をどうやって購入したのですか。

 もし、インターネットで購入したのなら買い方を教えてください。よろしくお願います。

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tuesdays with Morrieはとっても良い本です。
ぜひ読んでください。
私はアメリカに出張した時に買いました。
一番良い方法は、比較的近くにある、ちょっと大き目の本屋で頼んで取り寄せてもらう事です。10日ほど待てば、入荷します。

次の方法は、インターネットです。
私は、http://www.skysoft.co.jpから購入しています。(スカイソフト)

第一回目は、クレジット・カード番号を教える必要があります。
セキュリティがかけてあるとは言え、多少不安があります。
2回目からは、スカイソフト側がクレジット・カード番号を
記録しているので、ネット上に番号を流す必要がなくなります。(会員になる。)

高校生のうちから、辞書を引きながら、原文を読むことは英語学習の直接の目標が設定できるのでお勧めします。

沢山買うのでしたら、skysoft等のネットから買う方法が、安くなると思います。書店では\1400ぐらいですが、Netでは\1000くらいで買えます。

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 本当にありがとうございました。頑張ります。

 



2002/2/2 from ysk-san

件名 : Rの音について&現状報告 

松澤先生、 

こんにちは。yskです。 

1、Celine Dion「My heart will go on」についていくつか気づいた事があり、お聞きしたいのですが、お時間がございましたら、確認をお願いします。 

・far across the distanceのfarの時のrがですが、fa-と声を出しながら、次のacrossのaの発音するときの口の形になめらかに近づけている感じがして、わざわざrを発音していないような感じがします。(rを発音しているときの舌の位置はeの逆を発音する時の位置あたりでしょうか。) 

・その次のnear,farもわざわざrを発音するのではなく、aを伸ばしながら、口を閉じる感じでrを出している、と感じます。 

・wherever you are のareではrをあまり感じることができません。 

・それに比べると、once more you open the doorのところで、moreを発音する時のrはかなり舌の奥の部分を下げているという感じをうけますし、doorのrはwherever you are のrよりは 
 ずっと明瞭です。 

・and you're here in my heart and・・・のheartのrも感じられません。 

これ以降もたくさんrが出てくるのですが、きりがないのでここでとどめておきます。 

2、それからCeline Dion「Be the man」について。 

I could never let you go などneverがよくでてきますが、松澤先生のHPでいつか「発音記号eの逆」をのばすとrが出る、のような説明を見たことがあります。(間違って解釈しているかもしれませんが。)とするとここでのneverは「nevプラスeの逆」と発音していると解釈しても、「eの逆を省略して、nevr」という口の形&舌の位置で発音していると解釈してもよろしいですか? 


細かすぎて申し訳ありません。しかもかなり説明不足のところもあるのではないかと思うのですが、よろしくお願いします。 

3日前からまたこれらの曲を久しぶりに聞いてみたら、なんだかとても気になりました。しばらく間を空けて聞いてみると、いろんな違いがわかるような気がします。 

☆今はParrot's lawはお休み中で、30音のビデオで発音を、「30音革命」という本で、イントネーションを学習しています。これがクリヤーできたら、Phase2としていよいよ 洋画を素材にしてやってみようと思います。 

このごろまた壁がひとつ打ち破れたようで、洋画も集中すればどうにか聞けるという部分が増えてきました。(集中しないとぜんぜんだめですけど。) 
とても楽しいです。 
また報告させていただきます。それでは失礼します。 


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YSK-san
本文に書き込みます。

>これ以降もたくさんrが出てくるのですが、きりがないのでここでとどめておきます。

そこまで、観察できるようになると、だんだん発音が楽しくなるはずです。
セリーヌ・ディオンは元々カナダ人であり、母語がフランス語です。そのために観察のような発音をしています。
彼女の特徴は、
1 口を開くaに続くrはごく弱いか発音しない。
far, are, heart
2 oの後のrは発音する。
more, door
3 e:(逆)の次のrは発音している。
だと思います。


>2、それからCeline Dion「Be the man」について。
neverは「nevプラスeの逆」と発音していると解釈しても、
>「eの逆を省略して、nevr」という口の形&舌の位置で発音していると解釈してもよろしいですか?

おしいけど、ちょっと違います。
e逆は母音です。Rは子音です。
なぞなぞになりますが、母音と子音は違うので代用できません。つまり両方を発音するのが、正しいのです。
文字でのアドバイスだけでは、難しいですね。

発音は、今回のような発見の積み重ねで完成されて行きます。興味を持って続けてください。

2002/2/9 from ysk-san

こんにちは。yskです。返信ありがとうございます。 

>彼女の特徴は、 
1 口を開くaに続くrはごく弱いか発音しない場合がほとんど。 
far, are, heart 
2 oの後のrは発音する。 
more, door 
3 e:(逆)の次のrは発音している。 
?だと思います。 

なるほど、って思いました。ある程度一般化できるのですね。 
他のCeline Dionの曲も研究してみます。 

>母音と子音は違うので代用できません。 

先生のページの「子音とは、はく息を唇や、歯、舌などにぶつけたり、摩擦させたりして出す音です。口の中で唇、歯、舌で息を意図的に遮るなどして出します。」という記述を見て、思い出しました。 

☆今回のメールでちょっと自分の耳に自信がつきました。 が、Rについてはここまで気づいたものの、他の音はまだまだですので、他の音もこれぐらい気づくまで自分の耳を鍛えようと思います。 

がんばります。 

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セリーヌ・ディオンはとってもきれいなSの音を発音します。アメリカ人よりもきれいな位のSの音を発音します。

スペルにあるSの音は全て発音しているので、
ぜひ、真似してできるように習得してください。




2002/2/10 from Aki-san


件名 : リーディングとライティング 

いつも興味深くHPを拝見させていただいております。
松澤さんのHPをご覧になっていらっしゃる皆さんの英語を学ぶ姿勢は本当に素晴らしく、根がいい加減でおおざっぱな私は、反省することしきりです。

Parrot’s Law は非常にだらだらとですが、続けさせて頂いております。あまり難しいことを考えず、ひたすら同じ物を何回も聞き続けるというのは私には向いているようで、これは一生続けていこうかな・・と思っております。

おかげさまでTOEICのリスニングは、もうこれ以上は望めないだろうという点数を取れるようになりました。問題はリーディングセクションなのですが、ひたすら色々なテープを聴き、たくさんの本を読めばリーディングセクションもアップするものなのでしょうか?

TOEICだけでなく、英検1級も目指したいですし、日本に住んでいる英米人だけにでなく、海外でも通用するきちんとした英語を身につけたいと思います。

残念ながら今の私の生活では英語を使う機会が全くありませんので、最近アメリカ人の方とメール交換をはじめてみました。会話と違って文章は残るので、あまり恥ずかしい間違いは出来ないのでとても神経を使います。

松澤さんお薦めの、良い文章を書くための参考書のような物があればご紹介くださるようお願いいたします。書店には色々な物が溢れているのですが、これと思える物が見つかりません。
よろしくおねがい致します。


2/10
リスニングの向上は努力の賜物だと思います。

英語を書く必要がなければ、読むことにまず集中すれば、良いと思います。

読む力は、なまの英語を読みながら、ひたすら辞書を引く事により、着実に着いてきます。
肝心なのは、今の自分にベストで合った辞書を使う
ことです。辞書は人に聞かずに、自分で本屋でいくつかを比べて、選んでください。
語源の説明がついている、英和辞書(10-14万語程度の語彙)がよいでしょう。
(辞書の選定に失敗したら、躊躇せずにもう一冊買いましょう。

辞書は、いずれにせよ2冊以上持っていたほうが、語彙の感覚をつかむのに役立ちます。)

読むものは、ペーパーバックがお勧めです。
自分に合った辞書を徹底的に引きながら、ペーパーバックを3-4冊読破すれば、読む力はものすごく伸びます。

こうすると、辞書は10,000回は引くと思います。
10,000回ひく覚悟があれば何とかなります。
そんなのやってられないとお考えでしたら???

Writingの一番良い参考書は、学研の「ニュー・ヴィクトリーアンカー英和辞典」です。これを2回ぐらい読めば基本的な単語の使いこなしがなんとかなります。
私は英文を書くときには、もっぱらこの辞書を使っています。

このアドバイスをすると、たいていの人から、いやがられます。Akiさんはどう反応されますか。



2002/2/10 from Aki-san

件名 : Re: リーディングとライティング 

松澤様

早速のお返事ありがとうございました。
こんなに早くお返事が頂けると思っておりませんでしたので感激です。まるでHPを通して大学の授業を受講させていただいているようで、本当にインターネットって素晴らしいですね。

さっそく明日書店へ行って松澤さんお薦めの辞書を購入しようと思います。

実は私は辞書オタクで、英語に関する辞書はかなりの数を持っております。そして、日英問わず、辞書をひくのが大好きなので、10000回でも20000回でも、辞書を引くことは少しも苦になりません。

ただ私の場合色々な種類の辞書を持っているだけで、用途にあった使いこなしが出来ておらず、結局1冊の辞書しか使っていないのが現状です。必要に応じて辞書を使い分けられるようになれば一人前でしょうか?

「ペーパーバックを読むときはあまり辞書をひかずに読むのが良い」と語学雑誌に書いてあったので、これまでは細部にこだわらず、雰囲気で読んでおりました。
たった今から、辞書を片手にきっちり理解しながら読むように心がけたいと思います。

アドバイスありがとうございました。
これからもよろしくお願いいたします。


2/10
ぜひ生の英文を沢山読んで、英語を直接理解できるようになってください。


1点だけ追加します。

>ペーパーバックを読むときはあまり辞書をひかずに読むの
>が良い」と語学雑誌に書いてあったので、これまでは細部に
>こだわらず、雰囲気で読んでおりました。

に関しては、両方の方法が必要です。
この本は、徹底的に辞書を引く。この本は、あまり辞書をひかずに読もうというふうに、柔軟に考えて良いのです。
そう考えないと、楽しいはずの読書が、苦痛になってしまいます。この本は辞書を引こうと考えて読み始めても、ストーリーに引き込まれたら、全く辞書を引かなくてもOKです。

基本は、辞書を引く事ですが。

私も辞書を30冊ぐらい持っています。「また買ったの!」と
家族に文句を言われますが。辞書が進化するので、更新する必要があります。たった一回の人生です。効率の悪い辞書よりも、さっさと、より自分に合った辞書に乗り換えています。

松澤



2002/2/13 from A@California-san

件名 : 質問 

松沢さんへ

ご無沙汰しております。去年の11月の終わりに英語の上達法に関して、いろいろと質問させていただいたものです。今回は、練習する中で、直面した問題点に関して3つほど質問させていただきます。

1.現在、Parrot Law Phrase 2 の音読の部分を集中してやっています。時間にすると約一時間ぐらいこの練習を毎日しております。しかしながら、この練習をするようになってから、以前よりうまく発音できていないように感じます。なんとなく、口がよく回らないというか、英語を話すときにうまく発音できていないように感じるのです。ちょっとわかりにくい表現かもしれませんが、発音の練習をしたあと私がよく感じることなのでアドバイスを宜しくお願いします。

2.最近特に感じることなのですが、Native Speaker との発声量と声の質(低音)の違いを特に感じます。これらの要素も、Native のように発音するときに、大切な要素となると思うのですが、松沢さんは、どう思われますか?また、英語の発音のための発声量と声の質を限りなく近づけるためには、どのような練習方法があるのでしょうか?

3.最後に (n) の後に破裂音が続く発音の仕方について質問したいと思います。例えば、button, tighten, sudden, forbidden などが、この例に当てはまりますが、なかなかうまく発音できません。ある発音の本には、この発音の仕方をこのように説明しています。

発音にさしして大切なことは、[t]と[n]とが同じところで発音されるため、エネルギーの節約が起こり、[t]で舌をいったん離して再び[n]に戻る、というプロセスを経ずに、最初から最後まで舌が[t]の位置に付いたままであるという点です。要領をまとめるとづぎのようになります。

1)舌を後ろに引き、舌の先の部分を、しっかり歯茎につける。

2)舌を付けたまま「クッ」という感じで鼻に空気を抜く。

3)鼻に空気を抜く瞬間に「ン」と言う。

と説明されてます。私もこの方法で何回も練習しているんですが、なかなかうまい具合にいきません。もしこのに破裂音が続く発音の仕方を松沢さん流に解説するとすれば、どうこの音は発音され、どういう方法で練習していけばよろしいのでしょうか?

以上また長くなりましたが、よきアドバイスを宜しくお願いいたします。


2/14
1と2に関しては、体育会系の練習です。
テニスの練習でフォア、バックハンド、サーブ、レシーブを何回も練習するように、一つ一つの音をそれぞれ10000回単位で練習する必要があります。

日本人でも、私が出来て、例えばBさんが出来ないのは、原理が頭で分かっているだけなのか、ひとつの音について1,000,000回実際に口を動かした後なのかの違いが大きいと考えています。あせらずに続けてください。体育会系の練習です。

辛口で言うと、「ろくに練習していないのに、泣き言を言うな!」です。Parrot'sLawでは、(2)に関しても、自分が選定したスピーチに関して、全ての要素について真似するのです。

練習方法は、自分の耳と口を信じて、徹底的に練習する事です。現在の所、練習量がまだ足りないのかもしれませんね。

3のbutton等に関しては、(bv(逆)tn)と言えればよいのですよ。説明に有るような、発音方法があるので、リスニングのためには知っていたほうが良いでしょう。

それよりも、語尾のtやdを全てきれいに発音できる事が100倍重要です。

buttonのtonの所の舌を離すか、離さないかは、どちらでもOKですが、私は意図的に舌を離す方法を使います。
省力化をあまりやると、極めて、教養のない、ルーズな人格に見られてしまいます。日本人には、省力化で話すと、とっても英語が上手に聞こえるようですが。Native相手では効果は逆です。

littleは舌をtとlとの間で離していますか。
この場合、始めから終わりまで、舌を上の歯茎に

つけたままでかまいません。



2002/2/16 from Deepblue-san

件名 : 初めまして。 

初めまして。私は英検準1級を目指してがんばっているものです。

語源の話は見ましたが、英英辞典に語源が載っているものってありましたか??私は英英辞典を注意してみてみましたが、なかったかな?と思うのですが。載っているという辞典の名前を教えていただけませんか?

失礼ながら、よろしくお願いします。


2/16
少し大きめの英英辞典ならば、たいてい語源の記述があります。以下などです。

Merriam Webster's Collegiate Dictionary
New Oxford English Dictionary
New Pocket Oxford Dictionary
Websterの大き目の英英辞典

ただしCOBUILD英英には語源が出ていません。
大きな本屋で、チェックしてみてください。

 

2002/2/16 from Aki-san


件名 : 魅力的な英文について 

松澤様

1週間ほど前にライティングの勉強用の辞書をご紹介頂いたAkiと申します。

早速教えていただいた「ニューヴィクトリー・アンカー」を購入し活用しております。
英語の勉強のためにと思い、最近英語圏の複数の方々とメール交換を始めました。皆さん親日的な方々で、現在までのところは私のへたくそな英語にも好意的な返事を下さいます。

A4サイズの用紙が埋まるくらいのメールが交互に届くので、その返事を書くために、夜中に目がさえて眠れなくなるくらい毎日頭の中に英文が溢れている状態です。
今は意見交換を楽しむと言うよりは、如何に相手の方に返事を書き続けさせるか・・ということだけを考えながらメールを作成しています。
もし私が逆の立場で、へたな日本語でつまらない手紙を送りつけられても返事を書く気持ちにはなれないと思いますので。

毎日毎日辞書を片手に英文と格闘しておりますので、英文作成には少し慣れて来ましたが、そうなると今度は文章の中身が気になり出します。
文法的に間違いのない文章が書けても、その内容は単なる事実の羅列に過ぎず、ネイティブの方が読んでも決しておもしろくも何ともないものだと思うのです。
魅力的で楽しい、しゃれた英作文能力身につけるにはどうしたらいいのでしょうか・・・次から次へと悩みは尽きません。

日本語であれば、良い文章を書くためには魅力的な人間になること・・などという答えが返ってくるのでしょうけれど、英文の場合はそれだけでは済まないと思うのです。

英語圏に長期間住んで、語彙の感覚を磨くのが一番なのでしょうけれど、 それが出来ないときはやはりペーパーバックをたくさん読むしかないのでしょうか?
1日のうちで英語に割ける時間が非常に短いために、どうしても近道をさがしたくなってしまいます。

松澤さんはどのように思われますか?

Aki



2/17
ははー、
英語は手段、TOOLなので英語に関する私見は、いえますが、
その手段を使って、「私は何をすべきか。」は答えられません。
(余計なお世話でしょう。というのが欧米人の感覚です。)
(学生は、「私は、私の人生で何をすれば良いのですか。」と聞いてきます。ここを真剣に見つめていないとすると日本の知的環境の大きな問題点だと思います。)

Business Tripでアメリカに行くと、昼間の会議ではなんとか話が通じていた人が、夜のDinnerになると、会話が出来なくなるという日本人がたくさんいるそうです。

自分の人生なので、家族の事、仕事のこと、趣味のこと、社会の事日頃考えているはずですが、いざという時に出てこないのですね。

自分の意見を言えば良いのです。
良いビジネスプレゼンテーションの要素に、「段取り」と「ポイントをついた質問が出来るか」があります。
これには、必ずしもアメリカに住んで相手の環境に合わせる必要はないと思います。

ご自分で見つかるための質問です。
「英語が完璧に出来るようになった時に、英語で何を
したいのですか。」
「こういう風な良い文章を書きたい。」というこういう風は自分で見つけるものです。

辛口ですが。

私の場合ですか?
仕事の英文が書いても、書いても足りないぐらい毎日、英文レターを書く必要があります。
わかりやすく的をしぼって書いています。
また「ニューヴィクトリー・アンカー」にある語彙だけを
使うようにして、シンプル・Englishで書くことを
心がけています。