PURPOSE

2005/3/21

英語を１００％聞き取れるようになるためには、以下のリスニング３つスピーキング３つの力をマスターすれば良いのです。

LISTENINGの練習だけでは１００％聞き取れるようにはなりません。自分で発音出来ない音は、正確に聞き取れないからです。

英語を１００％聞き取れるようになるためには、子音・母音を高解像力で聞き取る必要があります。このためには自分でその音を正確に発音できることが早道です。

従って発音にも力を入れて練習する必要があります。
スピーキングに関して必要な力はさらに以下の３つです。

以上の６つの力が身につけば、１００％聞き取れるようになります。

スピーキングとリスニングのどっちが先？

発音が先です。学習には効果的な順番があるのです。最終的にはあなたが声を出して発音した回数がリスニング力の決め手になります。

発音できる音は、正確に高い精度で聞き取ることが出来ます。ある程度聞き取れても、正確に発音できるようにならないと、いつまでたっても聞き取りが不完全で不安定のままです。

リスニング１００％へのステップは以下のようになるはずです。

Listeningの章のParrot'sLawはこの矢印の連鎖的な練習を、何回も繰り返すことにより効果的に行います。

正確に発音できるようになればなるほど、子音・母音を聞き分けるときに必要な解像力がついてきます。発音できるようになると音を聞き分けるためのListening力はすぐについて来ます。 (Parrot'sLawの「英語の音を聞き分ける脳を作りこむ。」参照）

聞いたことを音として１００％把握できるようになるための訓練と、文の意味を完全に理解するための学習は訓練方法が異なります。ひとつひとつの音を聞き分ける部分の脳と、連続した音をおぼえて文法の処理を行いながら理解する部分とは異なるからです。

１００％音が聞き分けられ、１００％理解できるようになるためには、リスニングはスピーキングに比べると１０倍以上の練習が（時間的に）必要です。なぜなら理解するということは、語彙と文法と背景にある知識が必要となる複雑な知的活動だからです。

子供の言葉の発達を見ると、まず音が聞き分けられるようになり、かなり遅れて意味が理解できるようになります。耳に入る単語をいちいち母親に 「XXXってなあに？」　「YYYってなあに？」と聞く時期がかなり長く続きます。
（脳の中に発音で検索できる単語の辞書を作り込んでいる段階です。）

英語の学習も「音を聞き分けられるようになり。」その次に「聞いた音の意味がわかるようになる。」のが自然な順番です。

英語の子音・母音を完全に聞き分けられる脳を作ってから学習するのと、聞き分ける脳が完全でないまま英語学習を続けるのとでは、学習の効率が１０倍は違うと考えてください。