SCOPE

2005/3/21

この「発音バイエル」の章が対象とするのは
@ 「(子音・母音を)正確に発音する力」
A 「子音・母音を聞き分ける力。」
B 「単語の前後の音の連音、消音を理解する」

 

どうしてそんなに発音にこだわるの?

正確な発音が身につくと語彙が少なくても英語が片言で確実に通じます。聞き返されることが なくなるので、余裕を持ってコミュニケーションできるようになります。

限られた語彙でも、海外サバイバルができるようになります。発音ができていると駅の アナウンスなどのキイワードがきちんと聞き分けられるため、学校で成績優秀だった人よりも 正確に目的地にたどり着けるなど、海外に行って頼りにされるでしょう。

発音が出来るようになると、あなたが聞く英語の世界がものすごくはっきりしたものになります。 見える世界が、ピンぼけの白黒写真から、ピントがぴたっとあったカラー写真に変わるように、 聞こえてくる英語のListeningも劇的に変化します。発音習得後の英語学習効率が10倍上がる根拠です。

(プリンターの印刷に例えると、50dpiの文字モードだけの白黒印刷(FAXよりも劣る画質) と1200dpiのフルカラーの写真モードの違いくらいに異なってきます。
デジカメの例では、100Kピクセルのピンボケの写真と、5メガ・ピクセルのピントの はっきりした写真ぐらいの違いがあるのですよ。)

発音がしっかりしてくると、単語を覚える効率が飛躍的に向上します。英語を読むスピードも上がります。

(脳の中の英単語の辞書は発音をもとに検索されます。 人間の脳は優れものなので文字からでも頭の中の辞書を引くことが出来ますが、 これは効率がとっても悪い方法です。なによりもヒアリングには不向きです。)

2004・10月に発売した『英語耳』は子音・母音合計43個の音を正確に発音 できるようになる練習を52作りました。 Practice 52のうちの最後の5つはAmazing Graceの歌詞を使ったParrot's Lawを始める前の練習です。純粋に子音母音の練習はPractice 47までです。

43個の発音とは、子音23個、母音19個そしてRです。

子音・母音の練習の次にするのは?

リスニングの達人

映画やニュースなどのリスニングが自由に出来る日本人に
「リスニング上達のコツはなんですか。」
「100%聞き取れるようになるためにはどうしたらいいですか。」
と聞くと「たくさん読むことですよ。」と教えてくれます。発音が出来ていることが前提ですが、 背景となる文化、考え方、知識を英語を読んで、英語で蓄積しておく必要があります。上級者の最終段階では、 読書がスピーキング、リスニングの達人になるための近道なのです。

話題が英語学習全般におよびましたね。
「発音バイエル」のねらいは、英語学習全般の最も土台となる英語の43の子音・母音の 一つ一つの音を理解し、発音できるようになり、聞いたときにひとつひとつの音をはっきりと区別して 聞き分けられるようになることをねらいとしています。

英語の学習において発音を早い時期にマスターすることは、想像以上に重要です。発音の影響は、 スピーキングとリスニングだけでなく、ReadingとWritingの根本にかかわる重要な要素なのです。 発音が出来ていないと、完全な発音の人に比べて、ReadingとWritingの学習効率は1/10以下と言っても過言ではありません。

Copyright(C) 1999-2005 Kiyoshi Matsuzawa. All rights reserved.
HOME