ねらい |
V3.0
英語を100%聞き取れるようになるためには、以下のリスニング3つスピーキング3つの力をマスターすれば良いのです。リスニングに関して
@ 音を聞き分ける力。(英語を聞き分ける脳を作る。)
A 単語・文法の力
B 話されていることの背景に関する知識。
LISTENINGの練習だけでは100%聞き取れるようにはなりません。自分で発音出来ない音は、正確に 聞き取れないからです。
英語を100%聞き取れるようになる為には、子音・母音を高解像力で 聞き取る必要があります。このためには、自分でその音を正確に発音できることが必須条件です。
従って発音にも力を入れて練習する必要があります。
スピーキングに関して必要な力はさらに以下の3つです。
C 正確に発音する力
D 単語・決り文句の力
E 話す内容をまとめる力
以上の6つの力が身につけば、100%聞き取れるようになります。
スピーキングとリスニングのどっちが重要なの?
どっちを先に身につければいいの?
学習の効果的な順番があります。声を出せるようになることが先です。 最終的にはあなたが声を出して発音した回数がリスニング力の決め手になります。
発音できる音は、聞き取ることが出来るようになります。発音できない音は、正確に高い精度で聞き取る ことが出来ません。ある程度聞き取れても、正確に発音できるようにならないと、いつまでたっても聞き取りが不完全で不安定のままです。
リスニング100%へのステップは以下のようになるはずです。
単音(子音・母音) を聞き取る
→単音の発音を真似する
→文章を聞く
→文章を発音する
→単音の発音にみがきをかける
→文章のなかの単音がひとつひとつはっきり聞こえるようになる。
→単音の発音にさらにみがきをかける
→文章のPROSODYを真似する
→文章の中で単音がどのようにつながっているかを聞き取る
→舌の筋肉を鍛える
→文章を聞く解像度が上がってくる
→自分の発音の舌足らずさがわかる
→最初に戻り繰り返す
→単音を聞き取る
→単音の発音を真似する
(振り出しに戻り、繰り返す)→
Listeningの章のParrot'sLawはこの矢印の連鎖的な練習を、何回も繰り返すことにより効果的に行うことを狙っています。
正確に発音できるようになればなるほど、子音・母音を聞き分けるときに必要な解像力がついて きます。発音できるようになると音を聞き分けるためのListening力はすぐについて来ます。 (Parrot'sLawの「英語の音を聞き分ける脳を作りこむ。」 参照)
聞いたことを音として100%把握できるようになるための訓練と、文の意味を完全に理解することとは訓練方法が異なります。 音を聞き分ける部分の脳と、理解する部分とは異なるからです。
100%音が聞き分けられ、100%理解できるようになるためには、リスニングはスピーキングに比べると10倍以上の練習が(時間的に)必要です。理解するためには、語彙と文法と話しの背景となる知識が必要となる複雑な知的活動だからです。
子供の言葉の発達を見ると、まず音が聞き分けられるようになり、かなり遅れて意味が理解できるように
なります。耳に入る単語をいちいち母親に
「XXXってなあに?」 「YYYってなあに?」と聞く時期がかなり長く続きます。
(脳の中に発音で検索できる単語の辞書を作りこみます。)
英語の学習も「音を聞き分けられるようになり。」その次に「聞いた音の意味がわかるようになる。」 のが自然な順番です。
英語の子音・母音を完全に聞き分けられる脳を作ってから学習するのと、聞き分ける脳が完全でないまま英語学習を続けるのとでは、学習の効率が10倍は違うと考えています。