ねらい

V3.0

この教則本のねらいは
@ 「音を聞き分ける力。」(英語を聞き分ける脳を作る。)
つけるために絶対に必要な
C 「(子音・母音を)正確に発音する力」
をつけることにあります。

どうしてそんなに発音にこだわるの?

正確な発音が身につくと語彙が少なくても英語が片言で確実に通じます。聞き返されることがなくなるので、余裕を持ってコミュニケーションできるようになります。

限られた語彙でも、海外サバイバルができるようになります。発音ができていると駅のアナウンスなどのキイワードがきちんと聞き分けられるため、学校で成績優秀だった人よりも正確に目的地にたどり着けるなど、海外に行って頼りにされるでしょう。

発音が出来るようになると、あなたが聞く英語の世界がものすごくはっきりしたものになります。 見える世界が、ピンぼけの白黒写真から、ピントがぴたっとあったカラー写真に変わるように、 聞こえてくる英語のListeningも劇的に変化します。学習効率が10倍上がる根拠です。

(プリンターの印刷に例えると、100dpiの文字モードだけの白黒印刷(FAXよりも劣る画質)と1200dpiのフルカラーの写真モードの違いくらいに異なってきます。
デジカメの例では、100Kピクセルのピンボケの写真と、3メガ・ピクセルのピントのはっきりした写真ぐらいの違いでしょうかね。)

発音がしっかりしてくると、単語を覚える効率が飛躍的に向上します。英語を読むスピードも上がります。

(脳の中の英単語の辞書は発音をもとに検索されます。人間の脳は優れものなので文字からでも頭の中の辞書を引くことが出来ますが、これは効率がとっても悪い方法です。なによりも、ヒアリングには不向きです。)

 

要するに、英語学習のスピードが全体的に上がります。(経験的に10倍は違ってくると思います。)

この「発音教則本」のために子音・母音合計40個の音を正確に発音できるようになる練習を65作りました。

40個の発音とは、子音24個、母音16個。
母音16個のうち、短母音は11個、2重母音5個です。

子音・母音の練習の次にするのは?

●単語・文法の力
●単語・決り文句

これらの力を身につけるためには、辞書をたくさんひくことをおすすめします。自分にぴったりあった辞書を 見つけて購入し、体になじむくらいに使い込むと、単語、文法、決り文句が身に ついて来ます。

1980年代後半から、辞書が電子的に編集されるようになりました。1990年代の中ごろにほとんどの 英和辞書が電子編集の第2世代になって、ものすごく解かりやすくなりました。 

2000年直前、2000年に入ってから、英和、和英辞書は各社とも第3世代となり、話す、聞く、 最も良く使う表現などがさらに解かりやすく記述されています。

辞書には、参考書の10冊分以上の情報があるので、辞書をメインの参考書と考えて、文法、 決り文句の会話集などは辞書を使いこなすための参考書として使うと、語彙、文法(基本動詞の使い方など)、 決り文句などがしっかりと身につきます。

●背景となる知識
話す内容をまとめる力
を身につけるためには英文をたくさん読むことが効果的です。とくにストーリーがあり、読んで 楽しいベストセラーはお勧めです。自分にぴったりあった辞書を見つけて、読みながら、辞書を引きまくってください。

リスニングの達人

映画やニュースなどのリスニングが自由に出来る日本人に
「リスニング上達のコツはなんですか。」
「100%聞き取れるようになるためにはどうしたらいいですか。」
と聞くと「たくさん読むことですよ。」と教えてくれます。発音が出来ていることが前提ですが、 背景となる文化、考え方、知識を英語を読んで、英語で蓄積しておく必要があります。上級者の最終段階では、 読書がスピーキング、リスニングの達人になるための近道です。

話題が英語学習全般におよびましたね。
「発音教則本」のねらいは、英語学習全般の最も土台となる英語の40の子音・母音の一つ一つの音を理解し、発音できるようになり、聞いたときにひとつひとつの音をはっきりと区別して聞き分けられるようになることを ねらいとしています。

英語の学習において発音を早い時期にマスターすることは、想像以上に重要です。発音の影響は、 スピーキングとリスニングだけでなく、ReadingとWritingの根本にかかわる重要な要素なのです。 発音が出来ていないと、完全な発音の人に比べて、ReadingとWritingの学習効率は1/10以下と言っても 過言ではありません。