3/20 From 白倉さん

松澤さん、こんにちは。

ぴいすけさんとのやりとりでの一節:

>>英語の場合、接続詞の前後の文章、句、単語を天秤に載せるときれいにバランスするのが原則です。ベストセラーの作家はみごとにこの原則で書いています。

読むときに無意識にしていることを簡明に書かれてしまいました。松澤さんが書いたものを読むたびに
「そうそう、そうとおり」と思ってばかりです。

思っていることを読んでいて and の前後が不釣り合いだったりするとなんともすっきりしませんものね。

ページを開いたとき左側に表示される目次の窓からは各ページに飛びますが、大きな表示窓で見出しをクリックするとエラーになります。工事中とのことですが、お知らせまで。

※ 「おたより」の実りのあるやりとりを読んで「さすが」と思いました。

3/22 To 白倉さん、
Jump不良個所の原因がわかりました。
友人のパソコンでやってもらい、Jump先が相対パスではなく、絶対パスになっていることをつきとめました。
一両日中に直す予定です。
ご迷惑をおかけしました。

今後とも、DEBUGにご協力ください。


3/22 From 中田さん
 松澤さんへ、こんばんは。中田です。

>どうぞそのままご自由に掲載して結構です。
>今後のやりとりも、中田さんのご判断で自由にお使い下さい。>私の場合には、基本的には、なんでもOpenのスタンスでいます。
 どうもありがとうございます。早速ホームページの「お便り紹介」というところに掲載させていただきました。また、「リンク」のページに松澤さんのページへのリンクをはらせていただきました。紹介文などこちらで考えさせていただきましたが、何かご要望などがございましたら何なりとおっしゃってください。すぐに変更します。

>接頭辞、接尾辞はもう少し、追加の予定がありますか?

 追加しようと思えば出来るのですが、4月から学校の方も始まりますし、今までのようにホームページに時間を割けない状況なのでちょっと厳しいです。

 それでは、また。

3/22 From MAKOTOさん

MAKOTOです。

お久しぶりです。リスニングは大分力が付いてきたので、語彙に力を入れています。現在、語源を大急ぎで整理しています。語源学習は素晴らしい学習方法だと思います。

一つ気になることがあります。ネイティブレベルの語感が身に付けば、リスニングでも語源から意味を推測して理解しているということはありませんか?語源で”音の塊と意味”を捉えているとすれば、語源辞典の語源の部分を音声化すれば、効率の良い学習になるのではないかと思いました。松沢さんの意見をお聞きしたいです。

3/22 To MAKOTOさん、

欧米人の語感は、言語生活の全てに影響しています。話す、聞く、書く、読む、考える全てです。

欧米人は語源と言う意識は、あまり無いようです。単語の中の意味の有るパーツというふうにとらえています。
(単語が意味の有るパーツで構成されていると感じています。)

Parrot's Lawで意図しているのは、特に最近のお便りに増えてきている、Parrot's LawのStep2の効果です。
これは、語感と音を結びつけるための訓練です。特に音のProsodyの部分と語源の部分とは切っても切れない関係にあります。というか、この2つがつながってようやく、英語を日本語なみに使いこなせるようになります。

脳の理解は、音に頼って行われているという立場をとっています。ヒアリングしている状態をスローモーションで表すと、「順番に聞こえてくる音のパーツを聞きとって都度、意味がある音なのかを探り、順番につなげていきます。意味の有るパーツを聞きとって単語としてまとめ、いくつかの単語をブロックでまとめて、概念として理解します。」

わかりにくいですね。例をあげましょう。

One meter contains one hundred centimeters.

この場合は、containが語源によりcon-tain、centimeterは語源で分けるとcenti-meterになりますよね。欧米人は、意味の有るパーツで聞き取るので、分解すると、
One metercon tains one hundred centi meters
という8つの音の順に聞いています。
(本当はもっとスローモーションにするとシラブル単位で聞いているのですがここでは、煩雑になるので省略します。)これを無意識に4つのブロックにして理解しています。
One meter
contains
one hundred
centimeters

containに注目してください
conが接頭辞で、tainが語幹ですよね。
アクセントは語幹にありますよね。なぜでしょう。
たとえば、constant, contact, contestはアクセントが語源から言うと重要であるはずの語幹にはなくて接頭辞のconにありますよね。なぜでしょう。

答えはcontainは動詞だからです。


動詞の場合には、必ず、目的語を期待して聞いています。話すほうも動詞+目的語のかたまりで話します。

con-tainの場合、centimeterまでがブロックです。
後ろの目的語までをブロックとして聞き手に伝えたいために、話者は、conよりもtainに力が入ります。これが自然な感情の表現ですよね。

contains one hundred centimeterがおおきなまとまりです。

constant, contact, contestのアクセントが前にあるのは、動詞の目的語になるからです。前に有る動詞とひとかたまりにして伝えたいために、アクセントは意識しなくても自然に前に来ます。

それでは、centimeterのアクセントは前ですか、後ろですか?

「リスニングも語源から意味を推測して理解する。」ことには、きりがないほどの説明が必要ですが、この位にしておきます。

それではGood Luck
またお便り下さい。

 

3/22 From NYのTさん
松沢さん、こんにちは。
日本語が入力できるのが嬉しくてまたMailしてしまいました。

> Clintonの演説を全部覚えたとはすごいですね。
Clintonの演説は覚えようとしたのではなく、30回くらい聞いて、朗読15回目くらいになったら覚えてしまいました。僕はいつも友達に「どんなに記憶力の悪い人でも、同じ英文を20回声を出して朗読すれば覚えちゃうよ」というのですが、みんなやりもしないうちから「えー、無理だよ」と言います。それでやらないものだから結局できるようにならない。

それに朗読ってエネルギーを使うんですよね。だから語学に対して「本気」の人でないと続かないみたいです。ぼくはもうちょっとみんなに「バカになれ」といいたい。小利口だとはずかしがったり、変な先入観が先に立って朗読できないんですよね。こういう訓練は松沢さんもどこかでおっしゃっていましたが、体育会系の訓練ですよね。

> 語学は、理系との相性は良くないかも知れませんが、インドヨーロッパ語族に限れば、理系の論理学とぴったり一致します。
>(特にブール代数)
たしかにそうです。特にアメリカ人は、子供のときから「いかに自分の意見を論理的に、聴衆にアピールする形で表現するか」を訓練しているので、意見はきちんと論理的です。

そこは僕に取ってはなじみやすいところです。まあ実際はきちんと論理的に理不尽なことを主張するんですけどね。
TAをやってますと、試験を生徒に返却した後に、「これは何で点を引かれているんだ」と10人(30人中)くらいやってきます。そのうち5人は間違えている答案を持って来て、「なんで点が入っていないんだ」と言います。

正しい答えを理解しようとするのは面倒なのでとりあえず文句を言いに来るのです。残りの5人は部分点をもっと欲しい、と駄々をこねます。僕は「これじゃ説明不足」とか、「君達だけに部分点をあげたら他の人にFairじゃなくなる」、とか説明して逃げます。生徒のよく使う論法は、「僕は正しい答えを
知っていたのに書かなかった、答えはわかっていたんだ」とか、「分っていたのに用語を知らなかったので別の事を書いてしまった」というものです。

こういう時は、「そもそも答案を見て理解度を判断するというのがテストの本質なんだから、そんなのだめだよ」と冷たく突き放します。でもいちいち向こうの理屈を論破する為にこちらも理屈で応戦しなければなりません。最近は慣れてきましたが、疲れていたりするとわずらわしいんだな、これが。

英語力も伸びるわけだな、こんな事を毎日やってれば。

> ジョークはお手上げですね。いつかアメリカに暮らすようになればマスターできるかも知れませんが。
そんなー。自分で言うようにすれば分るようにもなるかな?
先学期は授業に出ていてジョークが分らないのが一番嫌だった。今学期はParrot'sLawのおかげでわかるようになりましたが、TVや映画のジョークはね...

松沢さんのレベルになっても漢字かな混じりの日本語のほうがやはり読みやすいのですか?確かに日本語って便利な言語ですよね。外国語も簡単に取り入れられますし。これで
は外国語音痴になるわけですよね。

それですから、僕は英語は必要の無い人には要らないと思っています。まあ、これからの世の中、その様な人は少ないと思いますが。

それでは、また精進してみます。


3/22 To NYのTさん、

言葉と文化の違いがよく伝わってくるおたよりをありがとうございます。

>でもいちいち向こうの理屈を論破する為にこちらも理屈で応戦しなければなりませ
>ん。最近は慣れてきましたが、疲れていたりするとわずらわしいんだな、これが。
>英語力も伸びるわけだな、こんな事を毎日やってれば。

娘も留学したばかりの1年、2年はこの論理的いちゃもんにさんざん苦しめられたようです。
とにかく、約束を破った生徒が、先生に「自分はいかに正しいか。」をあきらかにわがままとしか思えない理屈で、あたかも先生が悪者のように言うような場面に多く出くわしたためかなりめげていたようです。
ようやくなれてきたようですが。


>
>松沢さんのレベルになっても漢字かな混じりの日本語のほうがやはり読みやすい
のですか?確かに日本語って便利な言語ですよね。外国語も簡単に取り入れられ
ますし。これでは外国語音痴になるわけですよね。

これはレベルの問題ではなくて、漢字の強力なパワーのせいです。漢字の強力なパワーはあまり宣伝されていないので、いくら英語を勉強しても日本語のようにはわからないと嘆く人が大変多いですよね。

本当はかなり、欧米人のレベルに近づいている場合もあるのですが。漢字の認識パワーを割り引いて自分の英語力と比べると良いと思うのですが。

英語を欧米人と同じ位に使いこなせる人に、日本語字幕入りの映画を見せると、どうしても日本語を読んでしまいます。私もそうです。もしもこの場合に、日本語よりも英語のほうが分かると豪語する人がいたら、信用しないほうが良いと思います。
漢字のパワーは強調しても強調し切れません。
もっと日本語を、とくに漢字を大事にしたいと大声で叫びたいのですが。


>それですから、僕は英語は必要の無い人には要らないと思っています。
>まあ、これからの世の中、その様な人は少ないと思いますが。

英語はまだまだ日本では必要がないですよね。
21世紀は事情が変わってきますが。そうすると日本の中学、高校の英語の先生も変わらざるを得なくなります。
早くそうなるといいのですが。

もちろん英語が必要でない人は中学、高校で全く専攻しなくてもいいとも思いますが。社会に出て本当に必要になれば急速に習得できると思います。